[メイン] GM : 炎とは、見る者を、そして手を伸ばす者に、その雄大なる源を伝染させる。
それがあり続ける限り、人は道の先へ足を踏み出すことができる。
しかし、炎とは、常にそこにあるとは限らない。
有限だ。 燃やすとは、何かを失い続けることも意味する。
そして─────消える日とは、誰もが予想もしない時に迎えに来る。

昨日と同じ今日、今日と同じ明日。
世界は繰り返し時を刻み、変わらないように見えるだろう。
しかし、世界は刻々と、変貌を遂げて行く。

ダブルクロスthe 3rd edition
『My Flame』
"ダブルクロス"─────それは"裏切り"を意味する言葉。

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : opening『着火剤』 登場:任意

[メイン] 北上 : 30+1d10 登場/リザレクト (30+1D10) > 30+9[9] > 39

[メイン] system : [ 北上 ] 侵蝕率 : 30 → 39

[メイン] ブレイズ : 34+1d10 登場/リザレクト (34+1D10) > 34+6[6] > 40

[メイン] system : [ ブレイズ ] 侵蝕率 : 34 → 40

[メイン] 茨木童子 : 43+1d10 登場/リザレクト (43+1D10) > 43+9[9] > 52

[メイン] system : [ 茨木童子 ] 侵蝕率 : 43 → 52

[メイン] ブレイズ :  

[メイン] ブレイズ :  

[メイン] ブレイズ :  

[メイン] ブレイズ : ここはMB対策支部、残照支部。
海と自然に囲まれたこの場所は、遠くからカモメの声が鳴くほどに隣している。

[メイン] ブレイズ : 大きくはなくも4人に十分な支部の部屋は、変わらずわいわいとにぎわっていた。
それこそが日常、といったように。

[メイン] ブレイズ :  

[メイン] ブレイズ : 「じゃーんけん、ぽん!」

[メイン] ブレイズ : 「はい、私たちの勝ち!
 ということで~
 ナルトには資料の提出とお使いの任が渡されまーす!」

[メイン] うずまき ナルト : 「なっ!?またこんな仕事かよ!!」
突き出した拳に、不機嫌そうに眉を顰めながら見つめつつ。

[メイン] ブレイズ : ニヤッと笑いながらブレイズは勝ち誇ったグーの拳を掲げる。

[メイン] ブレイズ : 「そうは言わないの~
 書類仕事も立派な支部長への道だよねぇ、北上?」

[メイン] ブレイズ : けらけらと笑いながら、面倒事を年下に押し付けている大人。
大人げない。

[メイン] 北上 : 「まあね~、現場仕事だけじゃなく書類仕事もできてこその一人前だからねぇ」

[メイン] うずまき ナルト : ブレイズの言葉は確かに正しいことであろうが
体を動かすことを得意とすることに加え、あまり事務的な作業が
体感としては好ましいとは感じていないナルトにとっては
ますます、不平不満を募らせていくものでもあり。

[メイン] 北上 : と言いつつ書類仕事は面倒だからと出来る限りやらないようにしているのがこの支部長

[メイン] うずまき ナルト : 「んなこと言って……この前も同じようなことで!
 なんか面倒くせぇこと、オレにやらせまくってるじゃねぇか!」

[メイン] 茨木童子 : 「まあ落ち着け、負けてから騒いでも伊達ではない………吾に今日の菓子を献上するなら変わってやろう!」

[メイン] 茨木童子 : そして、ここぞとばかりに。
三時の甘味を横領せんと目論む悪鬼…もとい童女の愚行

[メイン] うずまき ナルト : 「ぐ、ぬぬぬぬぬぬぬぬ…………!!」
ソファに縮こまりながらも、納得がいっていないような様子で。

[メイン] 茨木童子 : 本日も、残照支部は大して変わらず
祭囃子の如き騒がしさを絶やす事は無かったのだが──

[メイン] ブレイズ : 「うっ、それは~……お、大人のやり方というものだからね!
 まだ経験を積むことだって、子どもの時には必要なことなんだし~」

[メイン] ブレイズ : 少し額に汗をかきながらも、言い訳を取り繕う。

[メイン] うずまき ナルト : 「……またそんなこと言って……今度は、オレは……出し抜かれねぇぞ!
 オレは!守りたいもんを守りたいから!それに………
 もっと、強くなれると思って、信じて、ここにいるってのに……!!」

[メイン] うずまき ナルト : 「………良いように使われてるだけじゃねぇかってばよ」
ぼそりと呟きながら。

[メイン] 茨木童子 : ピクリ、と耳を動かし
囃し立てていた童子の声が止まり、表情に燻りが出る

[メイン] うずまき ナルト : 「………ふんだっ!!!どーせオレは、まだガキだ!!
 世の中のことなんざ、何一つ分かっちゃいねぇし!
 姉ちゃん達が言うように!大人にはまだ全然遠い!!」

[メイン] うずまき ナルト : そう叫び立ち上がり。

[メイン] ブレイズ : 「……だからナルトは~……へ?」

[メイン] ブレイズ : 勢いよく立ち上がった姿に、思わず目を瞬いて。

[メイン] うずまき ナルト : 「んなもん分かってっけどよ……!!
 ………今日は、オレはこんな仕事、引き受けねぇってばよ!!!」

[メイン] うずまき ナルト : 憤りを募らせ、そのままナルトは支部を出て行ってしまった。
これは、ある意味で家族という括りにある、共同体では起こり得る
天啓的な、子どもの"反抗期"というものであろう。

[メイン] うずまき ナルト : 家族というものがいなかったからこそ、だからこそ
こうしてナルトにとっての、家族との関係性を育んできたからこそ
全部が全部において素直に言うことを聞くような、そんなある意味で
人間らしくなようなナルトから、人間らしさが出始めているようなものではあるものの。

[メイン] うずまき ナルト : 子どもの、そして男の子の自我、意地というのは、難しいものであるのだ。

[メイン] ブレイズ : 「あっ、ちょっ……ナルト!?
 ちょっと待っ……!!」

[メイン] 北上 : ありゃりゃ、と頭を掻きつつその様子を見ていたが

[メイン] ブレイズ : ……なんて言っている間に、ナルトはすぐさまに席を立ってどこかに行ってしまった。残っていたのは、置きっぱなしになっていた資料。

[メイン] 茨木童子 : 角の根本を掻きつつ
表情を若干情けなさげに歪めながら、童子はポツリとつぶやいた

[メイン] 茨木童子 : 「……やり過ぎたな」

[メイン] 北上 : 「怒らせちゃったねー、もうちっと一人前扱いしてあげるべきだったかな?」

[メイン] ブレイズ : ブレイズは、先の事件で残照支部への気の緩みを大きくしてしまった。
そのためブレイズは息を抜いてしまい、その負担がぐっとナルトに押し寄せてしまっていた。

[メイン] ブレイズ : 「……う、これ……私が悪いよね……」
頭を同じく掻いて、どうにもできずに座り込む。

[メイン] 茨木童子 : 茨木童子としては、組織などに拘りは無く
身内とその庇護対象さえ無事ならば……と無法の呼ばわりを避けられぬ立ち位置を取っていた

[メイン] ブレイズ : 「……ちょーっと、だらけすぎちゃったかな
 まあ、そうだよねー……あの子も普通の男の子、だし
 ……てか男の子なのに、こんな光景の中にいるのも色々気の毒そうだし」

[メイン] 茨木童子 : そして、鬼としての在り方を完全に捨てられた訳でも無かったのだ
結果として、業務の負担を三方に投げていた可能性は充分にあり…

[メイン] 北上 : 「一概にどうとは言えないけどね~。
 まあでも、悪いことしちゃったなぁ」

[メイン] ブレイズ : MBを引っ張りつつも、苦笑いを零す。
ほむらがいた頃の支部ならともかく、今はナルトがいる。
彼は普通の男の子なわけで。

[メイン] 茨木童子 : 「……ううむ、紙切れ程度進んで運んでやるべきだったか」

[メイン] ブレイズ : ……もーちょっと、気遣うべきだったなー……
……というか、飛び出しちゃったけど……大丈夫かな。

[メイン] ブレイズ : もう出て行ってしまった扉を、心配そうに見つめた後。

[メイン] ブレイズ : 「まあ……そうだったかな。
 ちょっと私、あの子の様子見てくるよ」

[メイン] 北上 : とは言え、あまり心配する素振りは見せずにナルトの残した紙束をトントンとまとめ

[メイン] ブレイズ : みんなに手を振って、視線を向けたまま。
立ち上がろうとするも。

[メイン] 北上 : 「ん、よろしくねー」

[メイン] 北上 : いつもの調子で紙束を上から目を通していく
その姿はまるでナルトは戻ってくるだろうという確信を持っているようで

[メイン] ブレイズ : 資料をとんとんと整える北上を見つつ。
……そんな心配することでもない、って顔。
戻ってくるって信頼があるから、かな。……なんか北上らしいや。

[メイン] 茨木童子 : 「……」

[メイン] 茨木童子 : 茨木は考え込んでいる様で
暫くすると、窓から屋根の方へと上がっていった

[メイン] 北上 : と、言うのも、艦船時代…若い人の反抗心というものはよく見てきた。何しろ戦争が進む毎に乗組員が若くなっていくのだから
その時の経験から、最終的に人は自らの居場所へと戻るものだと思っていた

[メイン] 北上 : (ま、こういうのも経験のうちだよねー。)

[メイン] ブレイズ : まあ……いらぬ心配でも、気になっちゃうしね。
私が掛けた迷惑だし、あの子に何かあったら……

[メイン] ブレイズ : ……うーん、こういうのも……ナルトへの、子ども扱い……なのかな。
とふと思っていれば。

[メイン] ブレイズ : 「……そっか、イバラギンもだね?」

[メイン] ブレイズ : 飛び出していった窓を見てそう零しつつも、自分も扉を開けて。
……心配なのは、私だけじゃない……ってことか。

[メイン] GM :  

[メイン] GM : ─────そして"日常"は、流れていく。
これもまた、"日常"の一つなのだ。

[メイン] GM : 何も人生というのは、楽しいことばかりではない
人間とは、生き物とは、全くの同じような物質で出来たものなど存在せず
マイクロな領域における違いから、バタフライエフェクトにより
多種多様な人物像が描かれていく。

[メイン] GM : 喧嘩をするということ。
いがみ合うということ、歯車が嚙み合わないということ
これもまた、人間が人間たるものを象徴するものであり。

[メイン] GM : 健全的なものであれば、時間がそれを解決してくれるものだ。

[メイン] GM : 今日も支部の外から聞こえる、静かな波の音が、優しく聴こえるだろう。

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 少年の行方を捜す者は、長く捜したことだろう。

[メイン] GM : しかし、見つかることは無かった。
確かにうずまきナルトという少年は、MB化によって
通常のオーヴァードよりも遥かに優れた能力を有しており
その隠密性も高くはなっているものの、それはあなた達もまた同じである。

[メイン] GM : ハヌマーンシンドロームだから、その足跡を追う事ができなかった。
……という単純な言い訳を作ることは、できない。
何か、奇妙な感覚を抱くかもしれないだろう。

[メイン] GM : まだ太陽が顔を出す、辺りの明るい時間帯だというのに
これだけ探しても、少年を見つけ出すことは、できなかったのだ。

[メイン] ブレイズ : 「────……おーい!!ナルトー!!
 話があるから、おいでー!!……げほっ、けほっ」

[メイン] ブレイズ : ブレイズの額には、じりじりと熱に照らされたために出来た汗が浮かんでいた。
かれこれ数時間、だろうか。ナルトを見つけようとしても、何一つわからなかった時間は。

[メイン] GM : その叫びも虚しく、日常の中に溶け込んでしまった。
街には、普通の服を来た人々が見えることだろう。
マイクロビキニを着た少年がいれば、すぐにでも分かるだろう。
しかし─────いない。

[メイン] ブレイズ : 額の汗は、時間と、焦りと、不安が入り混じっていた。

[メイン] ブレイズ : ……まさか、運悪くFHの事件に巻き込まれた……
そんなこと、あり得ない……よね?

[メイン]   :  

[メイン] 謎の少女 :  

[メイン]   :  

[メイン] GM : ─────ふと、街の中に溶け込む、マイクロビキニの少女が
ブレイズを見ていた。その表情は、穏やかな笑みであり。
しかし、優しさによるものなどではなく……何か、恐ろしさを抱くことだろう。

[メイン] GM : そして、スーツを着た中年男性が、その少女の前を通り過ぎると
その少女は、既にもうそこにはいなかった。

[メイン] ブレイズ : 「────────、なっ」

[メイン] ブレイズ : ぞわりと、背筋が逆さに立つ。

[メイン] ブレイズ : それはブレイズの視線に自然の風景だった。
裸同然の少女が、多数の人で行きかう街にいるにも拘らず、だ。

[メイン] GM : "深淵"。

[メイン] GM : その単語が、ブレイズの胸中に浮かぶことだろう。

[メイン] ブレイズ : 「あれは……人……?……本当に…………?」

[メイン] GM : その少女に何故、目線が釘付けとなってしまったのか?
そもそも、街に溶け込むマイクロビキニの人物など
MBUGN支部に所属していれば、自然だ。
ほんの時折姿を見かけ、挨拶をすることもあるだろう。

[メイン] GM : しかし─────先程見かけた少女は、明らかに違った。
異質であった。謎に満ちていた。
言葉に現し難い、何かを秘めていた。

[メイン] ブレイズ : ……UGNには、あんな奴いない……
もしいるなら、わかるに決まってる……あんな、底知れない奴……ッ……

[メイン] ブレイズ : ぞわぞわと、不安と共に冷や汗が伝う。
まるで溶け込んでいたのに、私にだけ挨拶した、ような…………

[メイン] ブレイズ : 汗を腕で乱暴に拭き取り、そこから踵を返す。

[メイン] ブレイズ : 「……ナルトが、危ない」

[メイン] ブレイズ : ただの勘だ。今の少女とナルトが関連している、など。
だが────ナルトは現在も見つかっていない。
まるであの少女のように街に溶け込むように、姿を消した。

[メイン] ブレイズ : ナルトはハヌマーン、キュマイラ。器用に隠し通せるような奴じゃない。

[メイン] ブレイズ : 違和感と不安、入り混じる諸々を抱えながら。

[メイン] ブレイズ : ブレイズは、その場から足を運ぶのだった。

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : ナルトが、そしてブレイズが支部を出て行ってから
かれこれ、何時間経過しただろうか?
依然と、外から波音が聴こえる、長閑な場所でありながらも。
その地平線は茜色で染まっており、空は月を迎える準備をしていた。

[メイン] 茨木童子 : 「……吾は、甘えているのだろうな」

[メイン] 茨木童子 : 長らく考え尽くした結果
浜辺は紅く空には薄らと月が映る時、そんな時間になって やっと茨木童子は一言呟いた

[メイン] 茨木童子 : 命の価値を思い出させてくれた相手。
熱く、誰かの痛みを己の事の様に思い生きる少年

[メイン] 茨木童子 : そして、ブレイズや北上。
童子にとって幼少のおきに母と接した以外は大人との対話の経験はまるで無い

[メイン] 茨木童子 : 「…孤独にかまけ、任せ過ぎたな。吾もナルトの事を言える手前では無かった」

[メイン] 茨木童子 : そう言うや否や、支部の中に戻り
帰ってきているであろう、ブレイズとナルトに対し、気の利いた詫びでも───

[メイン] 茨木童子 : 「……北上、二人はまだ。帰って来ていなかったか?」

[メイン] 茨木童子 : 戻ってみれば、日も落ち初めているというのに
いつもの如き喧騒は無かった
家具の軋む音一つでも良く聞こえそうなその様は…

[メイン] 茨木童子 : 慣れ切った、離別の匂いを感じさせる

[メイン] 北上 : 「……まだ帰って来ないねー」

[メイン] 北上 : ナルトの残した書類仕事もすっかり終わってしまい、手持ちぶさたになりながらソファーに腰かけていた

[メイン] 北上 : 「……んー、ちょっと遅いね」

[メイン] 茨木童子 : 「……むう」

[メイン] 茨木童子 : 首肯を持って同意を示し

[メイン] 茨木童子 : 「…まさか、ブレイズを振振り切った訳でもあるまいが」

[メイン] 北上 : ブレイズが探しに行ったというのに、未だに戻る気配もなく
正直喧嘩もそこそこに戻ってくると思っていた北上にとっては不安が出始めていて

[メイン] 北上 : 「いくらナルトと言えど、流石に…ねぇ?」

[メイン] GM : ─────カチ、カチ、カチ。と、壁に飾られた
少し古めかしい時計の音だけが、静寂した空間に刻まれる中。

[メイン] GM : 扉の奥に気配と共に。
こん、こん、とノックが。

[メイン] 茨木童子 : 「──! 帰ったか、二人とも!」

[メイン] 北上 : 「っと、噂をすればってやつ?」

[メイン] スカルフェイス : 「─────おっと、ご目当ての方じゃなくて申し訳ありませんねぇ」

[メイン] スカルフェイス : ぎぃぃ、と扉を開けるとそこには、白髪の青年が。
そしてその服装は─────マイクロビキニ。
このMBUGN支部の場所を知っており、そしてその格好から
この組織の一員であることが、名刺を差し出されることよりも早く分かることだろう。

[メイン] 北上 : 「……ありゃ、違ったかぁ」
2人ならノックなどわざわざしないというのに、そんなことにも気づかずに

[メイン] 茨木童子 : 「……そう、か」

[メイン] スカルフェイス : 「残照支部支部長"重雷装艦"はどちらで?」
見定めるように、鋭い瞳の奥の黒目が、北上と茨木の相互を見据え。

[メイン] 北上 : 「コホン。あたしだよ~」
座り直してその問いに答える

[メイン] スカルフェイス : 「おや、これはこれは、お疲れ様です支部長殿、と」
ゆっくりと北上へと御辞儀をし。

[メイン] スカルフェイス : 「お顔と名前の一致もせずに、こうして急な訪来を先にお詫びいたします、と
 ……おっと、それと申し遅れてしまいましたねぇ?」

[メイン] スカルフェイス : 横の前髪を軽く後ろへと流しながら。

[メイン] スカルフェイス : 「私、"スカルフェイス"、と申します
 本部にて、MBUGNエージェントをやらせていただいている者です
 以後お見知りおきを ……おっと、名刺のご用意はできてはおりませんが
 これもブラックドッグによる情報漏洩対策の一環です、ご理解を」

[メイン] スカルフェイス : その男は、丁寧な物腰と、柔らかな口調でつらつらと己について語り始める。
支部の出入り口前に立ったまま、応接間へは移動をせずに。

[メイン] 北上 : 「よろしくね。"スカルフェイス"
 ……それで、何の用でこの支部に?」

[メイン] 茨木童子 : …余裕のある振る舞いだが、全くこちらの領域に入ってこようとはしない
味方であるのは良いが…底が読めん相手だ

[メイン] スカルフェイス : 「業務命令をお伝えに来たまでです
 おっと、任務ではありませんので、そう畏まる必要は……
 ……ああ、これはこれは、支部長の器というものですねぇ
 フランクな態度で、ええ、ええ、こちらとしても接しやすく助かりますよ」

[メイン] スカルフェイス : へらへらと、小さく笑いながらも。

[メイン] スカルフェイス : 「というわけでですね、お伝えいたしますことは
 ─────ただ一つのみです」
真っ白な身体から繰り出されるは、長い人差し指。

[メイン] スカルフェイス : 「こちらの残照支部に所属されていました「うずまき ナルト」
 彼をですね、緊急でこちらから除名することとなりました」

[メイン] スカルフェイス : あっけらかんと、北上、そして茨木を真っ黒な瞳で見据えながら伝える。

[メイン] 茨木童子 : 「─────」

[メイン] 北上 : 「────へ?」

[メイン] 茨木童子 : 「今、なんと言った?」

[メイン] スカルフェイス : 「うずまきナルトの除名です」

[メイン] 茨木童子 : 何を言われたのか理解ができぬまま
咄嗟に聞き返し…

[メイン] 北上 : しばし、そのままの姿勢で固まる

[メイン] スカルフェイス : まるで機械的に、音声を繰り替えるようにそう告げ。

[メイン] 茨木童子 : 「待て、待て、待て! それ以外には!?」

[メイン] スカルフェイス : 「では報告は以上です、お疲れ様でした」
へらへらと笑い、ゆっくりと御辞儀をしながら、支部を出て行こうとするも
茨木に呼び止められ、少し振り返りながら。

[メイン] スカルフェイス : 「? ありませんよ」

[メイン] 茨木童子 : 「理由は!?」

[メイン] スカルフェイス : 「なるほど、理由ですか」

[メイン] スカルフェイス : 一瞬、ハテナが浮かんだような表情になりながらも
ああ、と納得がいったようになり。

[メイン] スカルフェイス : 「ジャームになりましたので、討伐命令が出たのですよ
 それも脅威度指標が高いもので、ですから本部から私が
 呼ばれたのですが…… ……ああ、これは言っていいものでしたっけ?」
ははは、と肩を竦めながら軽く笑い。

[メイン] スカルフェイス : 「まぁともかく、そういうわけです
 彼の処遇に関しましては、こちらで処理をしますのでご安心を」

[メイン] 北上 : 「ジャームに!? どうして…!?」

[メイン] スカルフェイス : 「さぁ?」
肩を竦めながら。

[メイン] 茨木童子 : 「────ッ!!」

[メイン] 北上 : 突然のことに余裕を繕うこともできず、ただただ聞き返す

[メイン] スカルフェイス : 「ですがジャームはジャームですから、討伐しなくてはですからね
 皆さんは、身内とのことで……
 だからですかね?えーと確か、任務に関しては……
 ……あーあ、思い出しました」

[メイン] スカルフェイス : 「なるべく残照支部の皆さんにはお伝えしないようにとのことでした
 これはこれは……はははは
 まぁ、なので、忘れてくださると、こちらとしては助かりますねぇ」

[メイン] 北上 : 「は、ははは…」
身を乗り出していたが、ソファーにどさりと深く座りこみ

[メイン] 茨木童子 : 歯をガチガチと鳴らしながら
激情を堪え、拳を固く握り締めている

[メイン] 北上 : 「…………了解。残照支部は至急この件の対処に向かいます」
顔を伏せたまま、そう答える

[メイン] スカルフェイス : 「?」

[メイン] スカルフェイス : 「聞こえませんでしたか?」

[メイン] スカルフェイス : 「えーと、本件はですね、私が対処いたしますので
 皆さんはですね」

[メイン] スカルフェイス : 「待機です」
ニコリっ!と笑った。

[メイン] 茨木童子 : 「こんな状況でッ! のうのうと待っていられるか!!」

[メイン] スカルフェイス : 「それは弱りましたね……お母さんに怒られてしまいますね、私、はは
 まぁですが、規則は規則ですから、仕方のないことですよ」

[メイン] スカルフェイス : 「えーとですね……茨木童子さん、でしたっけ?」

[メイン] スカルフェイス : 「こちらの支部はですね、もう既に」

[メイン] スカルフェイス : 「お別れをしたことがあるのですよ」

[メイン] スカルフェイス : 「暁美ほむらさん、でしたっけ?」

[メイン] スカルフェイス : 「ですので、まぁ、そういうものですよ」

[メイン] スカルフェイス : 「私は人生を語れるほど、ロクな人生は歩んではいませんが
 ですが、人生とは出会いと別れがあるもの、違いますか?
 そこから、別れの一切を無くすことなとできないのですよ」

[メイン] 茨木童子 : 「別れなど、既に嫌という程味わっている……!!」

[メイン] スカルフェイス : 「北上さん、茨木さん、あなた方は─────UGNの一員です
 立派な組織の中にいます、ルールの中であなた方は
 ここにいることを許されているのです」

[メイン] スカルフェイス : 「"こういうこと"も覚悟の上で、UGNに参加なされているのでは?」

[メイン] 北上 : 「………その通り。イバラギン、そこに座ってて」

[メイン] 茨木童子 : 「なっ…!?」

[メイン] 北上 : 真剣な眼差しで、茨城童子を見つめる

[メイン] 茨木童子 : 言い返そうと牙を剥いた所で静止されたのが意外だったのか、童子は目を見開く

[メイン] 茨木童子 : 「北上、お前が組織を尊重するのはわかる……」

[メイン] 茨木童子 : 「そして、お前が何も堪えぬと思うほど、見誤ってもいない……だがッ!!」

[メイン] 茨木童子 : 「上の連中は、よりにもよって。こんな無心系な通達をして来たのだぞッ!? 誠意も、思慮もカケラも無いッ!! 抗って当然ではないのか!?」

[メイン] 北上 : 「気持ちはわかるけど、本部からの指示だからね。"今"のあたしたちにできることは、椅子に座って話を聞くことだよ」

[メイン] 茨木童子 : 言ってしまえば、これは組織の人選ミスが原因の軋轢だろう。
目の前のスカルフェイスという男は明らかに有能だが……どう考えても懐柔に向いていない

[メイン] スカルフェイス : 無神経な通達という言葉に、参ったな~ははは~と軽く笑いながら。

[メイン] 茨木童子 : 「だが、北上ッ!」

[メイン] 茨木童子 : 食い下がろうと、声をかけるが──

[メイン] スカルフェイス : 「案件が小さければ、まぁ別に
 多分、皆さんに頼んで事済んだのでしょうけど」

[メイン] スカルフェイス : 「なんせ、ゼノスが関わっていたり……
 あとは……これ言っていいんでしょうかねぇ?
 ……えーっと、"九喇嘛"が関わってるんですよねぇ」

[メイン] 茨木童子 : 「……!?」

[メイン] スカルフェイス : 「普通のMBオーヴァードでも多分、どうやっても勝てないと思いますね」

[メイン] スカルフェイス : 「ああ、僕ですか?ご安心ください、僕」

[メイン] スカルフェイス : 「最強なので」
へらへらと笑いながら。

[メイン] 北上 : 「……"九喇嘛"の対処なんて、確かにあたしたちには無理だね」

[メイン] スカルフェイス : ぱんっ、と手を軽く叩き、その音を響かせながら。

[メイン] スカルフェイス : 「そういうわけです、ご理解助かります、北上さん」
ニコリっ!と笑いながら。

[メイン] スカルフェイス : 「では私はこの辺で、失礼させていただきますね」

[メイン] スカルフェイス : ゆっくりと、深々と、北上、茨木へと御辞儀をする。

[メイン] 北上 : 「ええ、身内故、感情的になってしまったことお詫びします。
 ご武運を」

[メイン] スカルフェイス : ありがとうございます~と、へらへらと笑いながら
白髪の男は、支部を出て行った。

[メイン] 茨木童子 : 「……………」

[メイン] 北上 : 「………」

[メイン] 北上 : しばし黙っていたが、スカルフェイスが支部から出ていったことを確認すると、さっと立ち上がり

[メイン] 茨木童子 : 「………?」

[メイン] 北上 : 「よし、行くよ。イバラギン」

[メイン] 茨木童子 : 「え、待機は──」

[メイン] 北上 : 「座って話を聞くとは言ったけど、待機するなんて言ってないよ。あたしはね」

[メイン] 北上 : いたずらっぽくそう言って

[メイン] 茨木童子 : 「…よ、良いのか?北上 吾はUGNに対して思い入れはほぼ無いが、お前は…」

[メイン] 北上 : 「あたしが守りたいものを守るために、あたしはUGNに入ったんだよ
 それは人々の日常だったり、ちょっとした幸せだったりだけど…何より」

[メイン] 北上 : 「今度こそ、仲間を守れるようになるために。あたしは力を振るうんだ」

[メイン] 北上 : 「ま、そーゆーわけでね。このままじゃ当然納得できないから…
 本部にナルトが処分される前に見つけ出すよ」

[メイン] 茨木童子 : 「……ああ!!」

[メイン] 北上 : 本部からは怒られるだろうけど、そこはご愛敬ってことで
と、チロリといたずらっぽく舌を出しながら

[メイン] 北上 : 「まずはブレイズと合流! そっから情報収集だね」

[メイン] 茨木童子 : 「うむ…! 恐らくブレイズにもなんらかの情報が行っている筈……そして、この状況で奴が動かぬわけがない!」

[メイン] 北上 : 「そそ、それじゃあ装備を確認して…」

[メイン] 北上 : 今後の大まかな方針を確認すると、窓を開けて

[メイン] 北上 : 大切な仲間を、家族を守るために
外へと飛び出した

[メイン] 北上 :   

[メイン] 北上 :   

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 情報項目

[メイン] GM : 無い

[メイン] GM : これは任務ではない

[メイン] GM : 規則違反に足を踏み入れる

[メイン] GM : ─────それでも、進みますか?

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] ブレイズ : middle「引くか、進むか」登場:任意

[メイン] ブレイズ : 40+1d10 登場/リザレクト (40+1D10) > 40+7[7] > 47

[メイン] system : [ ブレイズ ] 侵蝕率 : 40 → 47

[メイン] 北上 : 39+1d10 登場/リザレクト (39+1D10) > 39+9[9] > 48

[メイン] system : [ 北上 ] 侵蝕率 : 39 → 48

[メイン] 茨木童子 : 52+1d10 登場/リザレクト (52+1D10) > 52+6[6] > 58

[メイン] system : [ 茨木童子 ] 侵蝕率 : 52 → 58

[メイン] ブレイズ :  

[メイン] ブレイズ :  

[メイン] ブレイズ :  

[メイン] ブレイズ : そして────ナルトの行方を完全に見失った。
一切、ナルトの足取りを掴めない。

[メイン] ブレイズ : そんなはずは……ない……!
ナルトの性質上、他人から隠れ続けられる術があるわけない……

[メイン] ブレイズ : それに、さっきすれ違った少女……あの子も、何か意味ありげに見つめていた。
町中でマイクロビキニなんて着てるのが、こっち側の人間じゃないわけないし……!!

[メイン] ブレイズ : ブレイズは頭の中で色々と考えを張り巡らしていた。
それはUGN本部オーヴァードとして、責任と連帯を持つからであり。

[メイン] ブレイズ : ……………

[メイン] ブレイズ : ……はぁ、これが反抗期、か。
ずいぶん手痛くついちゃったな……もっと、あの子に寄り添ってあげれば、よかったな……後の、祭りか……。

[メイン] ブレイズ : そして、同支部の仲間として────心配を思っていたが。

[メイン] ブレイズ : 「……へこたれちゃ、Aceにも顔向けできないね
 行動あるのみ、だな」

[メイン] ブレイズ : ブレイズは端末を取り出し、UGNへと連絡を入れようと────。

[メイン] ブレイズ :  

[メイン] ブレイズ : ・ナルトの居場所
情報:UGN

[メイン] GM : マスクデータ

[メイン] ブレイズ : 10dx+1 (10DX10+1) > 10[1,2,2,6,7,8,8,9,9,10]+10[10]+6[6]+1 > 27

[メイン] GM :  

[メイン] GM : ─────MB化したオーヴァードとは、通常のオーヴァードと比べ
遥かに上回る能力を有しており、その可能性は無限大だとも言われている。
ある研究者によれは、これこそがプライメイト・オーヴァードなのでは?と囁かれているほどだ。

[メイン] GM : その調査力も、並みのブラックドッグ以上の精度、精密さを誇り
少し腕慣らしをする程度で、ディープウェブに存在する、ありとあらゆる
違法情報まで握れてしまうくらいだ。

[メイン] GM : しかし

[メイン] GM : ナルトの居場所は、分からなかった。

[メイン] GM :  

[メイン] ブレイズ : 「────な、っ」

[メイン] ブレイズ : ブレイズの手から、端末が零れ落ちる。

[メイン] ブレイズ : 本部エージェントとして、自分の所属している組織の調査力はわかっていたつもりだ。
例外を除けば、どんな難題も情報部門に差し入れをして終わり、のはず……だが。

[メイン] ブレイズ : 「…………はぁ、そういう、ことね」

[メイン] ブレイズ : 少女を見てからずっと頭に抱えていたもやが、明確に晴れていく。

[メイン] ブレイズ : ナルトに、”協力者”がいる────それが合意の上か、強制なのかはわからないが。

[メイン] ブレイズ : 「はぁ~~~、どうすりゃいいわけ、こんなの……」

[メイン] ブレイズ : 頭を抱えてその場にうずくまる。UGNでも見つからないなんて、もうどうしようもないんじゃ────。

[メイン] ブレイズ : 「……いや」

[メイン] ブレイズ : すっく、とたちあがり────その目は、支部のある方向を見つめる。

[メイン] ブレイズ : 「ううん。あの子に協力者がいるなら────同じことをやり返せばいいだけか」

[メイン] ブレイズ : 「私は、一人じゃないしね」

[メイン] ブレイズ : 一連の事件を聞いて額についた嫌な汗をぬぐい。
ブレイズは、走り出す。

[メイン] ブレイズ :  

[メイン] ブレイズ :  

[メイン] ブレイズ :  

[メイン] ブレイズ : 「────ってことだった、んだけど」

[メイン] ブレイズ : 「……そっちも、色々あったわけか……」

[メイン] ブレイズ : 「はぁ~、立て続けに嫌な事ばっかり!
 陰湿でじとじとしてるんだから……もっと炎みたいに燃えて、わかりやすかったらいいのにねえ」

[メイン] ブレイズ : ブレイズは自身に降りかかった事、全てを話した。
ただ、その面倒事がブレイズだけではなかったわけではなく────茨木、北上にも降りかかっていたようだ。

[メイン] ブレイズ : それを知り、はぁ、と溜め息をつきながらソファにもたれかかりながらも。

[メイン] 北上 : 「そうだねぇ…でもあっちも仕事だろうからさ」

[メイン] 北上 : ま、こっちとしては知ったことではないんだけどね
と悪い顔をして

[メイン] 茨木童子 : 「ここまで妙な事態とはな…」

[メイン] ブレイズ : その悪い顔を見つめ、一瞬ぽかんとした後。

[メイン] ブレイズ : 「……ふふっ、はは!
 今二人が動いてるのは、そういうこと、ってわけだ」

[メイン] ブレイズ : もし怒られるなら、私も一緒かな?と、軽口を言いながら。

[メイン] 北上 : 「そういうことだねぇ
 さ、みんなで合流したわけだし…あたしたちでできることをやろうか」

[メイン] ブレイズ : 「だね」

[メイン] 北上 : 今回はいつもと違って、UGNの協力を得られない。
情報収集一つ取っても普段とは比べ物にならない高難易度なミッションとなる

[メイン] 茨木童子 : 「ああ!」

[メイン] 北上 : でも…それで怖気づくようなことは皆ないだろう。
だって、今回のミッションはとりわけ大事なことだから。

[メイン] ブレイズ : ブレイズは頷く。
”私たちができること”とは、何ができるのか。
UGNも支援を受けない。任務ではない。
つまりは、進むも退くも私たちの自由なのだから。

[メイン] ブレイズ : 「それと、一応聞いとくよ」

[メイン] ブレイズ : と、北上、茨木に目を向けて。
真剣な顔ながらも、どこか笑っている。
それは────聞く意味もない、ということか。

[メイン] ブレイズ : 「北上もイバラギンも私も、みーんな今回はお留守番を命令されてる
 UGNの命令に従うなら、このまま時を待つべきだし……
 そうでなれれば背いたことになる。さっき言った通り、処罰は免れないわけだ」

[メイン] ブレイズ : 「さ、どうしよっか?」

[メイン] ブレイズ : にやり、と笑いながら。

[メイン] 北上 : 「言うまでもないってやつだね
 もちろん、UGNの命令には従わない!」

[メイン] 北上 : ハッキリとそう言い放つ

[メイン] 茨木童子 : 「元より吾は鬼、餓える事を生業とする吾がそうそうと従うものか!」

[メイン] 茨木童子 : 大きく頬を吊り上げ、童子は嗤い

[メイン] ブレイズ : その二人の、燃え盛るような答えを前に。

[メイン] ブレイズ : 「ははははっ!!」

[メイン] ブレイズ : 大笑いを返しながら。

[メイン] ブレイズ : 「もっちろん、支部の仲間を見捨てるなんてのはね
 上からの命令以前に、エージェントとしてあり得ないから!」

[メイン] ブレイズ : うんうん、と頷いた後。

[メイン] ブレイズ : 「私もさっき痛感したばっかだよ。一人じゃやれることに限界はある
 せまっ苦しく考えてちゃ、簡単な事でも途端に難しくなる」

[メイン] ブレイズ : でも、と言い切り。
そして二人の目の前に、手を合わせるように見せる。

[メイン] ブレイズ : 「一緒に、見つけてやろう
 ナルトのやつに、謝るのと、心配させやがってって、げんこつ一発入れるんだ」

[メイン] 北上 : 「応よー
 あたしたち全員揃っての残照線支部だもんね」

[メイン] 茨木童子 : 「戻ってからも悲惨よなぁ…心配をかけたにしては軽い罰だが」

[メイン] 北上 : 「そんじゃ、やってやりますか!」
とブレイズの手に自分の手を重ね

[メイン] 北上 : 「ナルトを見つけて、あたしたちの日常を取り戻す!」

[メイン] 茨木童子 : しもろどろに手をあちらこちらと動かしが後
真っ赤な手を添え

[メイン] 茨木童子 : 「奴への借りを、そろそろ返してやるとしよう。のしを付けてな!」

[メイン] ブレイズ : 「いよぉっし!
 私たちの任務はこれからがスタート、だね!」

[メイン] ブレイズ : 載せられた手の重みに、ニッ!と笑いながらも。

[メイン] 北上 : 「おー!」

[メイン] 茨木童子 : 「応!」

[メイン] 北上 : 今までで一番難しく、大切な任務だ。
あたしたちの力で成し遂げなくてはならない。
でも、あたしたちが力を合わせればなんだってできるはず。そう信じている。

[メイン] 北上 : なんたって、あたしたちは無限の力を持つMBオーヴァードなのだから

[メイン] 茨木童子 : この手から、吾の宝を奪う物が再び現れた
如何なる事情が待ち受けるかは知らぬが……

[メイン] 茨木童子 : やれぬよ、なんと言われようとも
奪われた者は奪い返し、皆抱え何処までも逃げ仰せて見せよう

[メイン] 茨木童子 : 暗い決意を瞳に宿し童子は重ねた腕を睨んだ

[メイン] 北上 :  

[メイン] 北上 : こうして、各々の力を合わせて情報収集に乗り出すこととなった

[メイン] 北上 : 《アンテナモジュール》を起動する
本部がナルトをジャーム認定したとして、その処分のためには連絡が必要不可欠だ。なら、そこを傍受すればいい。

[メイン] 北上 : もちろん、生半可な起動では秘匿性の高い本部の情報は傍受できない
なればこそ、自分の全力で電流を流し、出力を上げる

[メイン] 北上 : 届け、あたしの力
本部の連中なんて目にもの見せてやれ!

[メイン] 北上 :  

[メイン] 北上 : ナルトのジャーム認定の理由について

情報:UGN(通信傍受)

[メイン] GM : マスクデータ

[メイン] 北上 : (4+0)dx 〈情報:UGN(通信傍受)〉 (4DX10) > 10[2,6,7,10]+8[8] > 18

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 本部にて行われる通信は、こうしたブラックドッグによる
情報の傍受を阻止するために、機密情報はペーパーによって
受け渡しされることが多い。

[メイン] GM : 直接の手渡し程度であれば、バロールやオルクスによって
簡単に長距離を移動することすらも可能である。
そのため、無線技術によって重要な情報を送るといったことは
UGN本部では行われていない─────のだが。

[メイン] GM : この時代、何もかもをペーパーにおけるやり取りによって
情報のやり取りをするには、聊か浪費する時間が多すぎる。
また、長距離を短時間で移動するにしても、無制限で行われるものではない。
オーヴァードとは、その身に宿す不治の病を齎すウイルスを行使し
あらゆる不可能を可能としている。

[メイン] GM : それは、代価を求める。使用者は身を化物へと変貌させていく。
ゆえに、エージェント同士のやり取りにおいては
専用の通信端末が用いられることが多く。

[メイン] GM : 北上の無線技術は─────

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 探知する。

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 元来、日本の無線技術とは、戦争の時代から飛躍的に発展した。
モールス信号より始まり、敵艦隊の居場所を味方へ知らせるべく
より多くの情報を握ることが、勝利に近づくための最善手であった。

[メイン] GM : そうした過去を持つ北上であるからこそ、傍受を可能とした。

[メイン] GM :  

[メイン] GM : ……ザ……ザザザ……

[メイン] GM : ノイズ音が酷く、人の声は聞き取りにくくなっているのだが。
─────確かに、聞こえる。

[メイン] GM :  

[メイン] GM : ・ナルトのジャーム認定の理由について
う……きナルトは、……の身に"九……呼……る、推定……ームを宿……いる。
……時は、《奇……》と……形で封印……ている……に、災……して周囲……き込むこと……。
しかし─────そ………てしまえば、一気に膨大な侵………される。
その値、………。
そうなれば、母………トへの影………じく、共同………がために、その……近づいていく形で、………していく。
………としては、危………伐するといっ……るようだ。
本来であれ……最も望ま……が、それを実……可能と………ではない、………。

[メイン] GM :  

[メイン] 北上 : 「…………一部傍受に成功」

[メイン] 北上 : 「ノイズが酷いけど…これは…」

[メイン] 北上 : その情報は、ナルトに本部が危険視するほどの…通常のジャームのそれを超える”何か”がある…ということを示していた

[メイン] 北上 : 「この情報と…スカルフェイスの言っていたクラマ…
 やっぱり関係があるよね」

[メイン] 北上 : 傍受した内容を2人に伝え、茨木童子にクラマについての調査を依頼する

[メイン] 北上 : この存在は、間違いなく今回の事件の中心にある存在だ
情報を得ることができれば、ナルト奪還へと一歩近づけるかもしれない

[メイン] 北上 : だからこそ、仲間へと託すのだ
彼女なら、探し出してくれるに違いないと信じているから

[メイン] 茨木童子 : 「……ふむ、クラマ……”鞍馬“と書くなら天狗を当たるが」

[メイン] 茨木童子 : 俯きながら、茨木童子は己の過去に対して記憶を巡らして行く
クラマ……そんな名前の怪異を聞いた覚えはあったか…

[メイン] 茨木童子 :  

[メイン] 茨木童子 : 《インスピレーション》
クラマについての情報

[メイン] GM : コストを払え

[メイン] 茨木童子 : ふむ…では、支払えるだけ払ってしまおう

[メイン] 茨木童子 : 財産点は投げ捨てるとして……侵蝕率も多めに支払っても良いのか?

[メイン] GM : いいだろう

[メイン] 茨木童子 : わかった

[メイン] system : [ 茨木童子 ] 財産点 : 8 → 0

[メイン] system : [ 茨木童子 ] 侵蝕率 : 58 → 130

[メイン] 茨木童子 :  

[メイン] 茨木童子 : くだらぬ小銭も、必ずや帰るという安全も差し出してやった

[メイン] 茨木童子 : さあ、寄越せ……!!!
その者が吾の宝を奪った輩であるのだろう…!!!

[メイン] GM :  

[メイン] GM : ─────妖とは、この現代の世には、もはや創作上の生き物として扱われることだろう。
しかし、遥か昔、平安の世まで遡れば、人々はそれを見えない形ながらも
そこにいる、一つの隣人として扱い、敬い、畏まった。

[メイン] GM : そして、"事実"として。

[メイン] GM : "妖"は、存在した。

[メイン] GM : 無論、それはレネゲイドによって作り出されたものであり
人々が定義する妖怪とは、その性質は異なるものであろう。

[メイン] GM : だがしかし─────茨木童子の脳裏には、一つの可能性が浮かび上がる。
同種たる妖の顔、そして……その脅威が。

[メイン] GM :  

[メイン] GM : ・"九喇嘛"について
コードウェル博士が全世界に、レネゲイドの真実を公開した大事件の後日に出現した、九つの尾を有する超巨大幻獣型ジャーム。
記録によれば、東京都に現れ、ビル群をまるで積み木を倒していくかのように蹂躙し、破壊の限りを尽くしただとか。
当時のUGNは現代と比べ、優秀なオーヴァードの数も少なく、戦力としては"九喇嘛"に対抗できる手段はほとんど無い状態であった。
しかし、"黄色い閃光"と呼ばれる本部エージェントと、そのパートナーによって、そのジャームは1日にして姿を消した。
その手段は明らかではなく、UGN本部の上層部のみにしか知らされていない超重要情報である。
探ろうとしても、明るみになることはないだろう。
ただ分かることは一つ─────このジャームと対峙するのであれば、無傷では済まないどころは、命が幾つあっても足りないだろう。

[メイン] GM :  

[メイン]   :  

[メイン]   :  

[メイン] ??? :

  ギ

 ロ


   リ

[メイン]   :

[メイン]   :

[メイン] GM : ─────"何か"、巨大な眼によって、覗かれた。
一瞬、ただ一瞬ながらも、茨木童子は、そう感じただろう。

[メイン] 茨木童子 : 「グッ……ガァ……ッ!!」

[メイン] 茨木童子 : 過剰なレネゲイドの酷使により、強引に情報を引き摺り出したせいか
茨木の全身が比喩抜きに沸騰し始めていた

[メイン] 茨木童子 : 修復機能は崩壊寸前だというのに、強引に傷を治めようとした結果
焼き固めた様な有様で、己の肌を作っていくが……

[メイン] 茨木童子 : 「……けた、……見つけたぞ」

[メイン] 茨木童子 : 茨木は、その妖を知っている
名だけを聞いたか、顔を見たかはまだ思い出せないが……

[メイン] 茨木童子 : 「奴か!! 奴が関わっておるなら、ナルトの所在が掴めぬわけか……!!」

[メイン] 茨木童子 : 痛み、そして。知る限りの強さに冷や汗を流しながら獰猛に笑みを浮かべる。
これで、知る事ができたのだから

[メイン] 茨木童子 : “知る”と“知らぬ”では天と地の差がある。
そして……そう、奴は此方を見ていた

[メイン] 茨木童子 : 「…取るに足らぬなら、視線は要らぬ。そうだ、そうだろう……!!」

[メイン] 茨木童子 : それは、怒りと熱に任せた狂信と等しく
されとて…それは宝へ続く一筋の希望でもある

[メイン] 茨木童子 : 「吾らを見たな……!! ならば、成せる事があるのだなッ!!」

[メイン] 茨木童子 : 激情のままひとしきり吠えた後
童子はけろりとこう言った

[メイン] 茨木童子 : 「…では、最後は任せたぞ 些か無茶をし過ぎた」

[メイン] 茨木童子 : そういうと、体を休める為か。
毛布の中に潜っていった

[メイン] ブレイズ : 「はーい、お疲れ様
 ……ほんと、よく頑張ったよ」

[メイン] ブレイズ : 毛布の上からぽんぽん、と叩き。
茨木の体をゆっくりと休ませる。

[メイン] ブレイズ : ……途中から汗でまくりで、すっごい顔だったってのに……
ちっちゃく見えても中身は数千年生きてる大妖怪、か。

[メイン] ブレイズ : 「さて、それじゃ……任せられたよ」

[メイン] ブレイズ :  

[メイン] ”エフイーター” : 「────で」

[メイン] ”エフイーター” : 「アタシのとこに来たんだ?」

[メイン] ”エフイーター” : 女性はブレイズの顔を見て、楽しげにけらけらと笑う。

[メイン] ”エフイーター” : 「アンタが人に頼るだなんて珍しいじゃん!
 いつもはアンタが突っ走って、その後片付けをアタシたちがやんなきゃいけないってのにさ」

[メイン] ブレイズ : 「う、それは悪かったけど……
 こっちこそ、小言を言われにあなたに会いに来たわけじゃないからね
 時間がないの、私には」

[メイン] ブレイズ : ぽりぽり、と頬を気まずそうに掻く。
……はあ、あっけらかんとする癖に、こういう所は釘射しに来るんだよな~。

[メイン] ”エフイーター” : 「……ま、言い過ぎたね!
 それで、時間がない、ねぇ。そっちの支部は今回ストップをかけられたって聞いたよ?」

[メイン] ”エフイーター” : 笑いながらも、ブレイズの顔を見据えるように顎に触れながら。

[メイン] ブレイズ : 「上からは、ね。
 ただ────私たちは違うけどね」

[メイン] ブレイズ : それに見返すように、ブレイズはじっと、見つめ返す。
そう、こちらからは手を出せない。UGNの協力が得られないのだから。
しかし、別のルートからなら?

[メイン] ”エフイーター” : 「……」

[メイン] ”エフイーター” : 「……なるほどね」

[メイン] ”エフイーター” : 「だからわざわざ、人の目を気にしてきたってわけか
 要件は小耳に挟んだよ、あの少年のことでしょ?」

[メイン] ブレイズ : 「……会ったこと、あったんだ?
 ……でもまあ、その通りだよ。私は仲間のために、ここに来た」

[メイン] ”エフイーター” : 連絡員の時にちょっとね、と手を振りながらも。

[メイン] ”エフイーター” : ブレイズの言葉に、へえ、と声を上げて。

[メイン] ブレイズ : 「もし、何か必要って言うなら────」

[メイン] system : [ ブレイズ ] 財産P : 9 → 0

[メイン] ブレイズ : ブレイズは、持っていた札束を投げつける。
任務で配給されたものではない、自らの金をエフイーターに投げつけて。

[メイン] ”エフイーター” : 「うぉっと!?」

[メイン] ”エフイーター” : パシッ、と受け取りながらも。

[メイン] ”エフイーター” : 「……あっはっは、そんなに?
 呕心沥血。ブレイズ、アンタがどれほど心血を注いでるか、伝わってくるよ」

[メイン] ”エフイーター” : 「いいよ、今回は受けるさ。俳優としてのギャラも貰ったことだしね
 ……ただ、一つ注意を上げるなら」

[メイン] ブレイズ : 俳優は昔の話じゃない……とぼやきながらも、エフイーターに目を向ける。

[メイン] ”エフイーター” : 「支部長やイリーガル、エージェントと比べて……
 本部エージェントとしての独断行動の罰ははるかに重い」

[メイン] ”エフイーター” : 「ましてや今回は逆らったことが明白だ
 それなり、じゃすまされないかもしれない……
 アタシから言えるのは、これくらいだけど……」

[メイン] ”エフイーター” : 「いいんだね?」

[メイン] ブレイズ : 「………………」

[メイン] ブレイズ : 考えなかったわけではない。
ブレイズはそもそも、本部からMB支部の調査に来た人間だ。
MB支部はなまじ持っている力の強さから腫れ物扱いされており、それ故に対処も厳しい。
MBエージェントという力の強い存在を縛るのであれば、規則をより厳しくするしかない。

[メイン] ブレイズ : どれほどの罰が待ち受けるかわからない────が。

[メイン] ブレイズ : 「酔っぱらうのが怖いからって、お酒は飲めないでしょ」

[メイン] ブレイズ : 「私はね、真っ先のことだけ考えてるんだよ」

[メイン] ”エフイーター” : 「あっははっ」

[メイン] ”エフイーター” : 「火上浇油」

[メイン] ”エフイーター” : 「火に油を注いじゃったか」

[メイン] ”エフイーター” :  

[メイン] ”エフイーター” : ・ブレイズが見たという”少女”について
情報:UGN

[メイン] GM : マスクデータ

[メイン] GM : そして

[メイン] GM : 本当に知りたい?

[メイン]   : あなたは、本当に知りたいの?

[メイン] ブレイズ : もちろん。

[メイン]   : そう─────。

[メイン]   : それもまた、標というものなのでしょう。

[メイン]   :  

[メイン] GM : 判定不要

[メイン] GM :  

[メイン]   :  

[メイン] 謎の少女 : 初めましてでしょうか、それとも……

[メイン] 謎の少女 : お久しぶり、でしょうか?

[メイン] 謎の少女 : 私を知りたい、という方と多く出会い、そして、別れました。

[メイン] 謎の少女 : 過程に関しましては、保証をいたしましょう。

[メイン] 謎の少女 : ですが、結果は─────誰にも、分からないものなのです。

[メイン] 謎の少女 :  

[メイン] 謎の少女 :  

[メイン] "プランナー" : プランナー。

[メイン] "プランナー" : そう呼ばれております。

[メイン] "プランナー" : 以後、お見知りおきを。

[メイン]   :  

[メイン]   :  

[メイン] ブレイズ : 「────そんなこと、ある?」

[メイン] ブレイズ : 受け取った情報に目を通して、冷や汗が垂れる。
エフイーターが苦笑いをしていた理由がわかる。
……こんなの、厄災レベルじゃない。

[メイン] ブレイズ : RBの”進化”を求める集団、ゼノス。
RBの保護や覚醒を主に行っていると言われているが、その全容は一切見えない。
何をするかも何を起こすかも、リーダーである────プランナーの気分次第。

[メイン] ブレイズ : そんな相手に、ナルトは……絡まったってわけ、ね。

[メイン] ブレイズ : 「なにそれ、最悪中の最悪じゃない
 あの子がどうなってるかも、生きてるかも補償ない……」

[メイン] ブレイズ : 「……ま」

[メイン] ブレイズ : 「それでも、最悪ってことが知れただけでも、いいかな」

[メイン] ブレイズ : ……ああ、そうだ。
まだ私たちは燃え盛っている途中。
なら────なんだろうが、薪にしてくべてやる。

[メイン] ブレイズ : 結果が誰にもわからない?なら────上等じゃない。

[メイン] ブレイズ : 「私たちが、ハッピーエンドを掴めばいいだけの話なんだから!」

[メイン] ブレイズ :  

[メイン] ブレイズ :  

[メイン] ブレイズ :  

[メイン] GM : trigger『古兵』 登場:任意

[メイン] 北上 : 48+1d10 登場/リザレクト (48+1D10) > 48+3[3] > 51

[メイン] system : [ 北上 ] 侵蝕率 : 48 → 51

[メイン] GM :  

[メイン] GM : ─────残照線支部・特別任務、開始。

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 北上、ブレイズ、そして茨木童子の3人による
UGNに頼り切らない、独自の調査によって
ついには、現在ナルトがいると思わしき場所を見つけ出すことができた。

[メイン] GM : そこは、廃校舎。
都会の外れにぽつりと残っている。
少子高齢化の影響もあり、子ども達が通うこともなく
納税の少なさより、市の解体作業もままならず、山地に投げ捨てられた
ような形で放棄された、寂しい場所だ。

[メイン] GM : そして─────その土地から放たれるレネゲイドの量は、膨大であった。
計測をする必要すらない程、甚大で、許容値を遥かに越えたそれだと
3人は感付くことだろう。そして、迅速な行動が開始された。
それぞれ、手分けしてでの捜索が始まったのだが……。

[メイン] GM : ─────北上は、暗い廃校舎にて、何かの気配を感じ取る。

[メイン] 北上 : 「…………誰…!?」

[メイン] 北上 : 気配に反応し、咄嗟に武器を構えそちらを振り向く
気配からして明らかに、仲間のそれではなく…尋常でない圧力を感じたからだ

[メイン] スカルフェイス : 暗い影から、それは徐々に姿を現す。
割れた窓から差し込まれる月光により、足元から、ゆっくり、ゆっくりと。

[メイン] スカルフェイス : 不気味に口角を上げた─────白髪の男。
黒いマイクロビキニを着用した、一人の男が。

[メイン] スカルフェイス : 「やぁやぁ、来てしまったんですねぇ」

[メイン] スカルフェイス : へらへらと、何が楽しいのか、気さくに笑いながら。
じりじりと、北上へと歩み寄ってくる。

[メイン] 北上 : 「あちゃー、見つかっちゃったかぁ…」

[メイン] スカルフェイス : 「あはは!見つけちゃいましたよ~」

[メイン] 北上 : 頭を抱えて、武器を下ろし

[メイン] スカルフェイス : 肩を竦めながら、今もなお、校舎内に立ち込めるレネゲイドの奔流の中。
男はというと、まるで散歩の途中かのような態度で。

[メイン] スカルフェイス : 「命令無視、なぜ来てしまったんです?
 ─────な~~んて問いは、きっと今はもう、なーんの価値も
 ありはしないんでしょうねぇ、焼却された骸のように」

[メイン] スカルフェイス : 「ちなみに」

[メイン] スカルフェイス : 「─────ここから、どういう行動を取るつもりです?」
男の、光の無い真っ黒な瞳が北上へと向けられる。

[メイン] 北上 : 「もちろん、ナルトをうちの支部に連れて帰らせてもらうよ」
その瞳を、真っ直ぐに見つめ返す

[メイン] 北上 : 「ナルトはうちの支部の大切な仲間…家族だからね」

[メイン] スカルフェイス : うーーーん、と何かを考えるように、顎に手をやりながら。

[メイン] スカルフェイス : 「でも北上さん、もう"あらかたの情報"は渡ってしまっているという前提で
 ちょっと色々お話をさせていただきますけれども」

[メイン] スカルフェイス : 瞬き。

[メイン] スカルフェイス : 北上が、人間の体を有しているがために、本能的な
生物として至極当たり前な、瞬きをする間に
男は、目と鼻の先の距離に、いつの間にか立っており。

[メイン] 北上 : 「……ッ」
ビクリ、と本能的に体が反応してしまうが
どうにか平静を取り繕おうとする

[メイン] スカルフェイス : そして、北上の胸元を支える、忌まわしきマイクロビキニの紐に
するりと指をひっかけながら。軽く持ち上げるようにし。

[メイン] スカルフェイス :
 ・・
「これを着てもなお」

[メイン] スカルフェイス : 「まぁ勝てない、無様に死んじゃうような怪物が
 彼の中にいるとしても、ですかね?」

[メイン] スカルフェイス : 「あ、ちなみに私、見てきましたけど」

[メイン] スカルフェイス : 「あれは、やばいですね」

[メイン] スカルフェイス : へらへらと笑いながら─────北上の瞳を覗き込むように
真っ黒な瞳が、そこにあった。

[メイン] 北上 : スカルフェイスの力量は、今の所作だけでも痛いほど実感している
ナルトのように白兵戦向きではないとは言え、MBオーヴァードの自分に、このような接近が可能なのだから

[メイン] 北上 : そして、その彼が”やばい”という怪物…恐ろしくないわけがない

[メイン] 北上 : だが、それはこの問いに対する答えを変えるには至らない
なぜなら…

[メイン] 北上 : 「それでもだよ。ナルトが何者だろうと、中に何かを宿していようと。
 あたしたちの家族ってことは、そんなのとは関係ないことだ」

[メイン] スカルフェイス : 「へぇ」
目を細めながら、北上を見下げ。

[メイン] スカルフェイス : 「いやぁ、さすがは日本支部と言ったところですかねぇ
 "和"って言うんでしたっけ?アットホームな職場で
 私としても、とても羨ましい限りですよ、あははは!」
何が楽しいのか、けらけらと笑い。

[メイン] スカルフェイス : 「─────まぁ、ですが」

[メイン] スカルフェイス : 「いちおー私、本部エージェントしてまして
 軽はずみな行為で、漏らしちゃいけない情報まで漏らして
 それでこのまま、被害が拡大しちゃいました、な~んてことになったら」

[メイン] スカルフェイス : 「怒られちゃうんですよ、お母さんに」

[メイン] スカルフェイス : 「"異能"というのは、確かに人の想像を簡単に越えてきますし
 何よりも、無敵感ってやつですかね?
 自分なら、な~んでもやれちゃうみたいな
 そんなことを考えちゃうエージェントも、たま~にいるんですよ」

[メイン] スカルフェイス : 「何が言いたいのかって言いますと」

[メイン] スカルフェイス : 指を鉄砲のようにし─────北上の額に突きつける。

[メイン] スカルフェイス : 「変な行動を取られちゃう前に、ここで"事故死"にしちゃった方が
 報告内容としては、簡単になっちゃうんですけど」

[メイン] スカルフェイス :  

[メイン] スカルフェイス : 「どうします?」
ニィッ、と口角を上げる。

[メイン] スカルフェイス :  

[メイン] 北上 : 「………確かに、あたしが一人吠えてても何も変わらない。変えられない。
 あなたの言う通り、”事故死”がオチだね」

[メイン] 北上 : 「でもさ、同じことを願うのがあたし一人じゃないとしたら?」

[メイン] 北上 : グッと足を1歩前へと踏み出す
突き付けられた指をも気にせずに

[メイン] スカルフェイス : 「─────!」

[メイン] スカルフェイス : 男は、目を少しだけ見開く。

[メイン] スカルフェイス : 「いや、マジ?」

[メイン] スカルフェイス : 「《リザレクト》、効かないよ?」

[メイン] スカルフェイス : 「頭部を一発で、ば~んってしちゃったら」

[メイン] スカルフェイス : 「………ここで、やっぱ帰りますってなっても、誰も責めないと思うよ?」

[メイン] スカルフェイス : 男は、丁寧な喋りから、ラフな喋りへと変わり。

[メイン] 北上 : 「そりゃあそんなの怖いよ。怖いに決まってる。
 でも残照線支部は、あたしの家族は…みんな揃いも揃ってお人好しなんだよねー」

[メイン] 北上 : 「そんなことより、家族を助けたいって思っちゃうんだよ。
 馬鹿だよねー、あたしたち」
内心恐れているのは事実だ
だが、ヘラヘラとした口調でそんなことを言ってのける

[メイン] 北上 : 「ブレイズは人一倍熱くってさ。ナルトのこともすっごく可愛がってて。
 師匠譲りの優しい心で、みんなを守ってくれる」

[メイン] 北上 : 「イバラギンは新入りで、その上この時代にまだ馴染めていないけど、あたしたちのことをよく考えてくれて…その力を、”人”のために貸してくれる」

[メイン] 北上 : 「そんでナルトは…まだまだ青臭いけどさ、だからこそ一番あたしたちのことを大切にしてくれて、真剣になってくれるんだ」

[メイン] 北上 : 「だからこそ、皆諦めなんてしないし
 何よりナルトが、自身の内の力の暴走なんてさせないんじゃないかなー」

[メイン] スカルフェイス : 「………へぇ」
目を細めながら、男は北上の言葉に耳を傾けていた。
その言葉には、確かに"熱"が込められていた。

[メイン] スカルフェイス : 「家族、ねぇ………
 ─────北上ちゃん北上ちゃん、まだちょいと、時間を急くような
 そんな危急存亡の秋ってわけじゃないから、ほんのちょっとだけ
 小話を聞かせてもらうけどさ」

[メイン] スカルフェイス : 白髪の男は、よっこらせ!と、脚が一本折れた、古びた長椅子に座り。

[メイン] スカルフェイス : 「まぁいちおー僕にも」

[メイン] スカルフェイス : 「"家族"って概念は、あるにはあるんだけどさ」

[メイン] スカルフェイス : 「"お母さん"っていうね、あ、みんなは"ママ"とか、"マザー"とか
 そんな風に呼んでるんだけど、僕はこっぱずかしいから
 違う"コードネーム"で呼ばせてもらってんだけど」

[メイン] スカルフェイス : 脚を組みながら、けらけらと笑い。

[メイン] スカルフェイス : 「でも多分、北上ちゃんの持つ"家族"
 そして、僕の持つ"家族"の考え方って、な~んか違う気がするんだよね」

[メイン] 北上 : 「まぁそうかもね。字義的な家族ってわけじゃあないし」

[メイン] スカルフェイス : 「でしょ?だからちょっと気になってはいるんだよね」

[メイン] スカルフェイス : 「僕の"家族"は、"お母さん"のために生き、そして死ぬこと」

[メイン] スカルフェイス : 指を一本立て、つらつらと述べる。

[メイン] スカルフェイス : 「そんな感じ」

[メイン] スカルフェイス : 「僕は別に、普通っしょって思ってることだし
 多分、北上ちゃんも家族のためなら死ねるって部分には
 賛同は現状、してくれるのかなー?って思ってるけど」

[メイン] スカルフェイス : 「ただでも、"お母さん"さえ死ななければなんとでもなる
 "子ども達"は、死んだとしてもまた培養液で増員すればいい
 それが僕のいる支部の考え方でさ、非常に合理的っしょ?」

[メイン] スカルフェイス : 「で、色々話がカオスなことになっちゃって悪いんだけどさ
 ─────うずまきナルトくんだっけ?彼は多分だけど
 "子ども"側なはずで、それで"お母さん"は多分、北上ちゃんだよね?」

[メイン] スカルフェイス : 「僕の支部だったら、とりあえず"危ない子ども"なら
 切り捨てて終わりって感じでさ」

[メイン] スカルフェイス : 「まぁ、合理的だよね?」

[メイン] スカルフェイス : 「でも、北上ちゃんはそうはしないんだよね」

[メイン] スカルフェイス : 「なんで?」

[メイン] 北上 : 「家族のために死ぬ、という意味も違いそうな気はするけど…
 まあ確かに、みんなを守れるなら、自分の死を選択肢に入れることはうちの支部でもあるかな」

[メイン] スカルフェイス : 「じゃあ多分、ナルトくんかな?彼もそう選択してるけど
 尊重とかは、特にしない感じ?あんまり分からないんだ
 それに、ほら、暁美ほむらちゃんだっていただろう?君の支部には」

[メイン] スカルフェイス : 「"家族"なんて、新たに作ることなんて、簡単っしょ?
 僕の支部もそうだし、大事なのは"柱"なんじゃないかな?
 それこそ、北上ちゃん、君は─────」

[メイン] スカルフェイス : 「─────簡単に死を選んじゃ、"家族"が困るし」

[メイン] スカルフェイス : 真っ黒な瞳で、真っ直ぐ北上を見据えながら。

[メイン] スカルフェイス : 「逆に言えば、他の"子ども"達を切り捨てる覚悟も
 持っておかないと、他の"子ども"達が困っちゃったりとか、しない?」

[メイン] 北上 : 「合理的に考える、と言う面ではそれがいいのかもしれないけどねー
 あたしたちの言う家族っていうのは、”絆”のことだからさ」

[メイン] 北上 : 「アリみたいな、システマチックな家族っていう意味じゃなくて。
 互いに互いのことを大切に想いあって助け合う。そういう集まりとしての”家族”」

[メイン] スカルフェイス : う~~~~~~~~ん。と腕を組み、首を傾げる。

[メイン] スカルフェイス : 「………イマイチ、ピンと来ないんだ
 それに─────また一個疑問が生まれたよ」

[メイン] スカルフェイス : 「だってさ、北上ちゃん、君はさ」

[メイン] スカルフェイス : 「"艦船"だろう?」

[メイン] スカルフェイス : 「お国の為に、喜んで死ぬ」

[メイン] スカルフェイス : 「僕と、な~んも変わらないはずだ」

[メイン] 北上 : 「お国のために、そういう子もいただろうけどさ
 あたしはあの戦いで、艦船だけじゃない、色んな人が沈んで行くのを見てきた」

[メイン] 北上 : 「そんな人たちが戦っていたのは、やっぱり大事な家族が国にいたから…だとあたしは思ったんだ」

[メイン] スカルフェイス : 「ふんふん……」

[メイン] スカルフェイス : 興味深そうに、北上をじっと見つめながら頷いている。

[メイン] 北上 : 「んー、なんて言えば伝わるんだろうねーこの違いは」
うんうん頭を捻りながら、スカルフェイスにどうにか伝えようと試行錯誤

[メイン] 北上 : 「たぶんだけど、スカルフェイスはまだそういう相手に出会えてないのかもしれないなぁ…
 あたしだって、最初はその感覚はわからなかったし」

[メイン] スカルフェイス : 「……………」

[メイン] スカルフェイス : 「……へ?」
きょとんとした顔になる。

[メイン] スカルフェイス : 「僕が?いやでも、君よりも年上の先輩よ?僕
 まさか、あっはっは!そんなわけがないっしょ~!冗談キッツイね~!」

[メイン] スカルフェイス : けらけらと笑いながら、べしっ!と北上の背中を軽くはたく。

[メイン] 北上 : 「んー、恥ずかしいことでもなんでもないよ?
 巡り合いってのは運みたいなもんだからさ。ましてや、あたしたちみたいな目的のために作られた、みたいなのにとってはさ」

[メイン] 北上 : 先ほどのスカルフェイスの話から、彼が自分と似ているものを持っていると感じた北上は、自然と真摯な態度になって

[メイン] スカルフェイス : 「……なるほどねぇ」

[メイン] スカルフェイス : まるで少年のような表情から、静かな、まるで骸骨のような表情になり。

[メイン] スカルフェイス : 「やっぱ世の中とか、生きるとか、人とは何かとか
 むっずかしいねぇ~~~~」

[メイン] スカルフェイス : 「まぁでも、うん、面白かったよ、北上ちゃん」
脚を組みなおしながら。

[メイン] スカルフェイス : 「そうだね─────僕と君は、似ている
 だけど、"違う"」

[メイン] スカルフェイス : 「こっからは、全然仕事とは無関係だし、私事でしかないんだけどね」

[メイン] スカルフェイス : 「─────君から得られるものに、僕は興味が湧いてきたよ」
ニヤリと笑い。

[メイン] 北上 : 「ありゃ、そう?」
ニヤリと笑い返す。
鋭利な刃物のような仕事人から、そのような興味を引き出せたことにちょっとした喜びを持って

[メイン] スカルフェイス : 「あはは!いやぁだってさ、君」

[メイン] スカルフェイス : 「すごい、面白いじゃん」

[メイン] スカルフェイス : 「僕の立場もあるし、それにほら、最初も言ったけどさ
 僕って、最強なんだよね~、本部だと
 まぁだから、会う人もなんつーか、なんて言えばいいんだろうねぇ?」

[メイン] スカルフェイス : 「あんま気さくに話してくれないんだよね~
 だから僕から気さくにしようってしてるのに!
 どう思うよ北上ちゃん!」

[メイン] 北上 : 「そりゃ大変だね…」
本部の人の気持ちはわからなくもない。だってめっちゃ強そうだし
生物は自分より強いものは本能的に恐れるものだ…あたしは艦船でもあるけど

[メイン] 北上 : 「寂しいよねー、あんま人と話せないっていうのはさ」
同情するように大きく何度も頷いて

[メイン] スカルフェイス : 「それな!!!」
指パッチンし、ややテンション高めに。

[メイン] スカルフェイス : 「だから北上ちゃんは、今まで出会ってきたエージェント達とは違ってさ
 慄く様子も無ければ、媚び諂う様も無い」

[メイン] スカルフェイス : 「見たことがないよ!あっはっはっは!いやぁ、面白い、本当に!」

[メイン] スカルフェイス : 「ま、そーなるとだ」

[メイン] スカルフェイス : 「"事故死"で済ませるって選択はもう」

[メイン] スカルフェイス : 「排除するっきゃないかなぁ」

[メイン] 北上 : 「おおー、そりゃありがたい」
ほっと胸を撫でおろす
なんだかんだずっと危機だったわけなので

[メイン] 北上 : 「……本当はさ、ここで足止めをしようと思ってたんだ
 ブレイズたちが、安心して挑めるようにね」

[メイン] スカルフェイス : 「へぇ~!どうやって?」

[メイン] スカルフェイス : 「色仕掛けとか?」

[メイン] スカルフェイス : 軽い調子で、そう言い放つ。

[メイン] 北上 : 「できることなんでもしてだよー。
 無謀だとはわかってたけどね」

[メイン] スカルフェイス : ヒュ~!と口笛を一つ。廃校舎内にて響き、静かに消えていくが。

[メイン] スカルフェイス : 「どうかな~~~?北上ちゃんくらい美人なら
 多分色仕掛けで負けてたかもしれないね~!あっはっは!」

[メイン] 北上 : 「やらなくちゃいけないからさ。家族のために。
 みんなが悲しむだろうから、命まで賭けるのは最終手段にしてるんだけど。それも解放したわけだし」

[メイン] スカルフェイス : 「ていうか、おっさんだったら問答無用で
 "事故死"で済ませるように、撃ってたし」
ケロッとそう告げながら。

[メイン] スカルフェイス : 「まぁ、じゃあ、北上ちゃんに一つ情報を上げよう、大サービスだ」
人差し指を一本立てながら。

[メイン] 北上 : 「おっ、何かな何かな」

[メイン] スカルフェイス : 「まずナルトくんだけど、まだ耐えてるようだね
 中に潜んでる"九喇嘛"を、気力で押さえ付けてるみたいだ
 だから、今は無防備状態と言えば無防備状態でね」

[メイン] スカルフェイス : 「それで僕は、とりあえずナルトくんごと塵にしてしまうかと
 そ~思ったんだけどね、これまたちょっと厳しくてね
 というのも、ナルトくんっていうのは、ただの器なんだ」

[メイン] スカルフェイス : 「卵の殻がナルトくん、そして黄身が"九喇嘛"!」

[メイン] スカルフェイス : 「そんなわけで、もしもナルトくんの生命を奪ってしまえば
 "九喇嘛"ごと屠れる、というわけではなく
 ただ単純に、ソイツが解放されちゃうわけだ、どっか~ん!とね」

[メイン] 北上 : 「なるほどね…それは危険だ」
クラマがいたからこそ、ナルトは無事だったわけか
何とも皮肉なことだけど

[メイン] スカルフェイス : 「その通り、そしてしかもだ!」
人差し指をそのまま、北上の顔の前にずい!と持っていき。

[メイン] スカルフェイス : 「僕ならそれでも、"九喇嘛"には勝てそうだと算段はついたわけだけど
 ─────ちょっと、ね!被害が、やばいんだ」

[メイン] スカルフェイス : 「この区域が丸ごと焼け野原になっちゃうかも
 それで、それは僕の力でも防げない
 大怪獣バトルが始まっちゃうわけだ」

[メイン] スカルフェイス : 「さすがに、この山の麓の街に住む民間人を犠牲として
 選択肢に入れるのは、"お母さん"に叱られちゃうから
 ど~したものかな~~~って、考えていたところなんだよ~」

[メイン] スカルフェイス : 「しかもだ!─────ゼノスの首領まで来ているわけだ」

[メイン] 北上 : 「流石に、そこまで調べもついてたか…」

[メイン] スカルフェイス : 「プランナーはね、いやぁ僕も相手するには、骨が折れちゃうよ
 なんせ、殺しても殺して、気が付いたら背後に立ってたりするんだよ
 にや~って笑いながら、僕のことをじっと見てるんだよ?怖いよね~」

[メイン] スカルフェイス : 当然!と、へらへらと楽しそうに笑っている。

[メイン] スカルフェイス : 「実は僕も、八方塞がりな状況でしたってことで
 そーんなわけで……君達の救援は、"力"さえあれば
 僕にとっては結構、ありがたかったりしたんだよね~」

[メイン] 北上 : 「まあでも、あたしたちの目的は違ったわけだけどね」

[メイン] 北上 : 「あたしたちはナルトを助けたい。そのために…クラマとの和解を目指す。
 それが一番、ナルトのためになるだろう道で、あなたほどの力がないあたしたちでも可能かもしれない道だから」

[メイン] スカルフェイス : 一瞬、スカルフェイスは固まり。

[メイン] スカルフェイス : 「…………………………………………………………………」

[メイン] スカルフェイス : 「………………………………………………………」

[メイン] スカルフェイス : 「…………………………………………」

[メイン] スカルフェイス : 「へ?」

[メイン] スカルフェイス : 目を真ん丸にしながら、北上をじっと見て。

[メイン] スカルフェイス : 「あれ?ちょっと待って?僕、聞き間違いしちゃった?」
冷や汗を浮かべながら。

[メイン] スカルフェイス : 「………わ、和解?……何、と?」

[メイン] 北上 : 「クラマと」

[メイン] スカルフェイス : 「!?!?!?!?!?」

[メイン] スカルフェイス : スカルフェイスの、丁寧にセットされた髪が崩れながら。

[メイン] スカルフェイス : 「ちょっ…………… ………ぷぷっ……!!!」

[メイン] スカルフェイス : 「あっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっはっは!!!!」
今日一番の大笑いを放った。

[メイン] スカルフェイス : 涙が出るくらいに、スカルフェイスは笑った。

[メイン] スカルフェイス : 「あ~~~~~~おっかし!!……いや~~~、マジか!!!
 まっっっったく考えてなかったよ!!」

[メイン] 北上 : 「そんなに笑わなくったっていいじゃーん」
頬を膨れさせる

[メイン] スカルフェイス : 「あーーーごめんごめん!許して!な?な??」
両手を合わせ、北上に詫びを入れる。

[メイン] 北上 : 「まあいいけど…で、どう?
 やってみる時間をくれないかな?」

[メイン] スカルフェイス : スカルフェイスは脚を組み、思案をするようにしながら。

[メイン] スカルフェイス : 「多分、邪魔しに来ると思うよ」

[メイン] スカルフェイス : 「あのお嬢ちゃんが」

[メイン] スカルフェイス : 「……いや、正確には」

[メイン] スカルフェイス : 「どう出るかが、分からない」

[メイン] 北上 : 「……なるほどね」
息を大きく吐く

[メイン] スカルフェイス : 「目的が、ま~~ったく分かんないからね、あーのお嬢ちゃんは
 未知こそが最大の恐怖とは、よく言ったものだよ
 この僕ですら、途方に暮れちゃうくらいだし」

[メイン] スカルフェイス : 「これもプランの内ってハナシだとしたら、もうお手上げ!
 どんだけ掌の上で転がすんだよって思わない~?北上ちゃん」

[メイン] 北上 : 「全くだねー。でも、プランの内だとしても…できることはやらなくちゃ」

[メイン] スカルフェイス : 「あっはっはっはっはっはっはっは!!」

[メイン] スカルフェイス : 「さっすがだねぇ、これが支部長なんだねぇ」
腕を組みながら、けらけらと笑い。

[メイン] スカルフェイス : 「で、時間を作ってほしいっていうのは
 本部とのアレコレをなんとかしてほしいってことかい?
 もしかして、あのお嬢ちゃんの対処もやってほしいみたいな?」

[メイン] 北上 : 「本部とのアレコレの方だね
 プランナーのほうは…きっとあたしの仲間がどうにかしてくれる!」
信頼という名の丸投げだが、北上にとってはそれが可能だと信じられるからこその対応だった

[メイン] 北上 : 「クラマと和解できるのかも、プランナーがどう出るかも、全部不透明!
 だけど、挑む価値はある。だから…少しだけ時間がほしいんだ」

[メイン] スカルフェイス : 白髪のマイクロビキニ男は、またしても思案するように
顎に手をやりながら、少し目を瞑り。

[メイン] スカルフェイス : 「"お母さん"にめっちゃ叱られるよなぁ……いやでも……」
ぶつぶつと、呟きながら、瞼を開き、北上をじっと見て。

[メイン] スカルフェイス : 「─────じゃあ、"報酬"は?」

[メイン] スカルフェイス : 片方の眉を少しへし曲げながら、口角を上げ。

[メイン] 北上 : 「そうだね…なら、一緒に来てみてない?
 もしかしたら、家族の絆がなんなのか…見せられるかもしれない。キミがそれを理解する一助になる…といいなぁ」

[メイン] スカルフェイス : 興味を引いたのか、眉をピクリと動かすが。

[メイン] スカルフェイス : 「あははは、まぁでも僕にも、家はあるにはあるからねぇ……
 実に魅力的な提案だけど、任務が終わったら帰らなくちゃいけないんだ
 ─────おっ、そうだ、それなら」

[メイン] スカルフェイス : 古びた長椅子から立ち上がると、北上を見下ろすような形となり。

[メイン] スカルフェイス : 「デートしない?」

[メイン] 北上 : 「……ふーん?
 …デートプランによるかなぁ」
正直意表を突かれ、素でそう返事をする

[メイン] スカルフェイス : 「え~~~~!デートプラン~~~?
 ラーメン屋行ったりとか?あと日本だと……バッセンとか?」

[メイン] スカルフェイス : デートプランとして0点くらいの解答を出す。

[メイン] 北上 : 「あははは、まあいいでしょう。
 あたしでいいなら、受けるよ」

[メイン] スカルフェイス : 「おっ?マジ?」
少年のように、どこか無邪気な顔で笑いながら。

[メイン] スカルフェイス : 「じゃあオッケーオッケー!本部の方は、どうにかしとくよ!
 まぁ処罰が完全に0になるってのは難しいだろうけど
 超軽くするように、めっちゃ交渉頑張っとくよ~!」
人差し指と親指で輪を作り、オッケーサインを出しながら。

[メイン] 北上 : 「そこまでやってくれるの…!?
 ほんと、ありがとね」

[メイン] スカルフェイス : 「だってデートしてくれるんでしょ?」

[メイン] スカルフェイス : 「君くらい面白い女の子と遊べる"報酬"が貰えるなら
 このくらい、やっとかないとって感じっしょ!」
あははは~!と、笑いながら。

[メイン] 北上 : スカルフェイスに頭を下げていたが
その言葉に顔を上げ、笑顔を返す

[メイン] 北上 : 「わかったよ。あたしも楽しみにしておくから」

[メイン] 北上 : 「…それじゃ、行ってくるね」
ひとしきり笑ったあと、そう言って

[メイン] 北上 : 「あたしも支部長として見届けなくちゃいけないからね」

[メイン] 北上 : 「でも、きっと帰っていい報告ができるようにするよ
 家族の絆の力、舐めるなよー?」

[メイン] スカルフェイス : 人差し指と中指を揃え、額からピッ!と差し出し。了承の意。

[メイン] スカルフェイス : 「北上ちゃんくらい面白いなら、きっと家族も面白いんだろうね
 それこそ、僕の想像を遥かに上回るくらいの何かを成し遂げちゃうくらいに」

[メイン] スカルフェイス : 「楽しみに待ってるよ」

[メイン] スカルフェイス : ─────そしてマイクロビキニ姿の
どう見ても不審者な男は、瞬きの後に、姿を消した。

[メイン] 北上 : 「さて…こう言った手前、恥ずかしい結果は出せないし、出さないようにしないとね」
それを見送ったあと、頬をパチンと叩き

[メイン] 北上 : マイクロビキニ姿の不審な女は、禍々しくレネゲイドの力がうごめくその中心部へと向かったのだった

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] ブレイズ : middle「ベストコンビ」登場:任意

[メイン] ブレイズ : 47+1d10 登場/リザレクト (47+1D10) > 47+10[10] > 57

[メイン] system : [ ブレイズ ] 侵蝕率 : 47 → 57

[メイン] ブレイズ :  

[メイン] ブレイズ :  

[メイン] ブレイズ :  

[メイン] ブレイズ : ブレイズにとって学校校舎というものに馴染みはなかった。

[メイン] ブレイズ : 壊されるわけでもなく校舎として使われるわけでもない。
決断されない学校校舎の誇りはほこりに積もってしまって見えない。
その昔はさぞ、この学校で元気な生徒がいたことだろう。

[メイン] ブレイズ : だが、ブレイズは感傷にも浸ることは出来なかった。
そもそもが学校文化が国で違い、なおかつUGNチルドレン────算数と国語といった強化と共に”レネゲイド抑制”の教科を学んでいた彼女には、この場はアウェーであった。

[メイン] ブレイズ : 彼女にとっては違和感だらけのこの場であったが。
その中でも特に────違和感を感じる”何か”が、目の前にいる。

[メイン] ブレイズ : 「下校時間はとっくに過ぎてるんじゃない?」

[メイン] "プランナー" : 日の光も無ければ、月明かりも当たらないような。
今にも崩れてしまいそうな、漆のピアノの上に静かに座り
闇の中で、紫色の瞳だけを妖しく光らせる、マイクロビキニの少女。

[メイン] ブレイズ : こんなシチュエーション、クロージャの奴に無理やり見せられたジャパニーズホラーみたいでやんなるね。
……もっとも、相手は幽霊よりも身近で……怪物よりも得体の知れない相手、ではあるんだけど。

[メイン] "プランナー" : ブレイズの言葉に、くすりと笑いながら。

[メイン] "プランナー" : 「まるで学校の先生ですね」

[メイン] ブレイズ : 「ハハ、見たことないからフリだけどね
 まぁ、下校時間よりも先に……先生なら注意するとこはあるだろうけど」

[メイン] ブレイズ : ちらりと、プランナーの体に目を向ける。
そこには確かに────マイクロビキニがある。

[メイン] ブレイズ : 「あなたが着てるなんて聞いたことなかったね
 なぁに、もしかしてゼノスではMBが流行ってるのかな?
 ……それとも、あなたが”興味”を?」

[メイン] "プランナー" : 「正解です」
くすりと笑いながら、少女は肩に伸びる細い黒の紐に指を引っ掛け
少しだけ、ピンと伸ばしながら、見つめ。

[メイン] ブレイズ : はは、と普段通りの軽口で笑いながらも、周囲に目を凝らす。
こちとらUGNエージェントなんだけど、無警戒なんてね……
……警戒するまでの相手でもない、ってことかな……

[メイン] "プランナー" : 「オーヴァードの皆さんが最近、このようなものを着ていたということで
 遺産による代償ということですが……ふふ、これは面白いものですね
 やはりレネゲイドの可能性というのは、尽きないものです」

[メイン] "プランナー" : 淡々とした口調ながらも、そこにはどこか飽くなき好奇心が込められており。

[メイン] "プランナー" : 「立ち話もなんですし、本部エージェントのブレイズさんもいかがです」
ひらりと手のひらを返し。

[メイン] "プランナー" : 「そちらにお座りになって、お話でもしませんか?」
にこりと笑い。

[メイン] ブレイズ : 「……私が切りかかる、とか思わないのかな?」

[メイン] "プランナー" : 紫の瞳は妖しく光り。

[メイン] "プランナー" : 「試してみます?」

[メイン] "プランナー" : 小首を傾げると、黒の髪がふわりと重力に沿うように垂れ下がりながら。

[メイン] ブレイズ : 両手を掲げて、降参のように手を振る。

[メイン] ブレイズ : 「……いや、遠慮しておくよ」

[メイン] ブレイズ : 「あなたに手を出したら、何が起こるかわかったもんじゃない」

[メイン] "プランナー" : 「あら、そうですか、それは残念」
楽しそうに、静かにくすくすと笑い。

[メイン] "プランナー" : 「体を動かすのも、私は好きなんですけどね」
ぽろろん、と鍵盤の上に真っ白な指先を置くと、音色が
廃れた音楽室内に、まるで悲鳴のように響く。

[メイン] ブレイズ : プランナーの得体の知れなさは二つの要因に起因している。
一つは、彼女の”プラン”に従うRBの集団、ゼノスのこと。FHやUGNほどに力があるわけではないが、だからこそ発揮できる力というものもある。
二つは、彼女自身。戦闘能力もさることながら、どこまで彼女の”プラン”なのか得体が知れない。

[メイン] ブレイズ : ふぅ、と息をついたように。
そして自らの持っているチェンソーを床に置き、促されるままに椅子へと座る。

[メイン] "プランナー" : ぱちりと、少女は指を鳴らすと。

[メイン] "プランナー" : 窓を覆うボロ布のカーテンが一人でに、ぴしゃりと全て開き。
空に浮かぶ満月の光が一気に、教室内に差し込まれ。

[メイン] "プランナー" : 気が付くとプランナーはピアノの上から
ブレイズの背後を、腕を背中の後ろに回しながら、ゆっくりと歩いており。

[メイン] "プランナー" : 「ご協力ありがとうございます、聡明なエージェント・ブレイズさん」
にこりと微笑みながら。

[メイン] "プランナー" : 「私からあなたに差し渡す提案は─────」

[メイン] "プランナー" : 「ただ一つです」
ブレイズの耳元に顔を置き、囁くように。

[メイン] ブレイズ : 「────はっ!?」

[メイン] "プランナー" : プランナーの真っ白な腕は、ブレイズの健康的な肌のお腹の前へと回される。
ぴたりとくっつく肌から伝わる熱は─────"無"であった。
まるで、死人であった。少女から発せられる熱は、何一つ無かった。

[メイン] ブレイズ : その声はぞわりと体の背筋を震わせる。
まるで奥底まで響くような、小さくとも、妖艶な声。

[メイン] ブレイズ : まるで感じた事のない。暖かさもなければ、極度に冷たいわけでもない。
何も感じないその腕に、全身の毛が猫の様に逆立ちながらも。

[メイン] ブレイズ : 「…………は、はは……
 ……提案、っていうのは……なに?」

[メイン] ブレイズ : すっかり笑みから水分が搾り取られ、乾いた声しか出なくなる。

[メイン] "プランナー" : ブレイズの顎先まで、細い手先は伸び、首元を撫でながら。

[メイン] "プランナー" : 「うずまきナルトくん、彼をしばらく─────ゼノスへ預けませんか?」

[メイン] "プランナー" : くすりと笑いながら、ブレイズの耳元でそう囁く。

[メイン] ブレイズ : 「……………」

[メイン] ブレイズ : 「それは彼の元にいる────"九喇嘛"を欲して、のことかな」

[メイン] "プランナー" : 「正解です、やはりあなたは聡明な方ですね」

[メイン] ブレイズ : そこで笑みも何も消える。瞳はじっと、こちらに触れるプランナーへと向けて。

[メイン] ブレイズ : 「なぜ彼に、"九喇嘛"に……拘るのかな。"九喇嘛"はずいぶん強いジャームみたいだけど、あなた達が力を求めているようには見えないんだけど」

[メイン] "プランナー" : くすりと笑い。

[メイン] "プランナー" : 「"プラン"の内ですから」
常套句で、そう返した。

[メイン] "プランナー" : 「─────そもそも、私が"九喇嘛"を求める理由をあなた方が知る必要は無い
 私は少なくとも、そう考えますよ?と、いうのもですね」

[メイン] "プランナー" : 後ろから気配が消えたかと思えば─────。
少女はいつの間にか、ブレイズが座る正面に立っており
屈み姿勢で、ブレイズの瞳をまるで覗き込むようにして。

[メイン] ブレイズ : その光景に、ごくりと息をのむ。
光に照らされることのない白い少女は、まるで綺麗な人形のようにも見えた。

[メイン] "プランナー" : 「皆さんは今─────UGNからすれば、お尋ね者寸前です
 現に、皆さんはルールを破っております
 人というのは、いかにして共同体を築き上げているのか
 その答えは、ルールです、これがあるからこそ、文明が、技術が
 発展し、未来を創り上げていっている、と私は捉えております」

[メイン] "プランナー" : 「ナルトくん、彼は今、掃討命令が出ております
 このままでは彼、そしてその中に封じられた"九喇嘛"も
 歴史の闇へと消されていくことでしょう
 ─────もちろん、犠牲は出るかと思われますが、しかし
 UGNとは、多くを守るために、少の犠牲を厭わない特性があります
 もうじきこの一帯が荒地となり、立ち入り禁止区域となるのも
 時間の問題、といったところでしょう」

[メイン] "プランナー" : 「きっと、悪いお話ではないはずですよ」
にこりと、微笑みながら。

[メイン] "プランナー" : 「─────なんでしたら、お尋ね者となった皆さん
 "家族"含めた、全員……ゼノスへのお招きを考えております」

[メイン] ブレイズ : 「…………」

[メイン] "プランナー" : 「我々と同じRBの─────北上さんに、茨木童子さん
 そして………人間である、ブレイズさん」

[メイン] "プランナー" : 「あなたもです」
ブレイズの頬に触れながら、目を細める。

[メイン] ブレイズ : プランナーの話を、じっと聞く。
何の生理現象も起こさないような彼女とは対照に、ブレイズの額には冷や汗がてらりと光っていた。

[メイン] ブレイズ : 「随分気前がいいけど、それは……どうして?」

[メイン] ブレイズ : ……"九喇嘛"はもとより、人でない北上や茨木はいくらでもいいわけが聞く。
しかし人間でもある私すらも匿うなんて。ゼノスに協力的な人間はいるとは聞くが、簡単に認められるわけではないだろう。

[メイン] "プランナー" : 「そうですね………」

[メイン] "プランナー" : 「─────レネゲイドの可能性の為、でしょうか?」

[メイン] "プランナー" : 「"残照線支部"の活躍は、私の耳にも届いております
 比較的小さな支部ながらも、これまで勝ち得てきた功績を鑑みるに
 皆さんはとても優秀なオーヴァードであることは、火を見るよりも明らか」

[メイン] "プランナー" : 「時に、レネゲイドでは説明し切れない程の強大な敵とも対峙し
 そして皆さんは、誰一人欠けることが無く、今日の日まで生き延びてきた」

[メイン] "プランナー" : 「これを評価せずして、何としますか?」
小首を傾げながら、微笑をブレイズへ向け。

[メイン] "プランナー" : 「………時に、ブレイズさん、私から一つ問いをお渡しします」

[メイン] "プランナー" : 「人間と、そして人と同じ見た目を持ちながらも
 その起源は人間とは懸け離れた生命体
 同じような思考回路を持ち、100%に近い遺伝子の一致を持つ
 両生命体の違いとは、一体なんでしょうか?」

[メイン] ブレイズ : 評価されてる、か。……素直に受け取るよりかは、それほどに私たちを監視してた、ともとれるか。

[メイン] ブレイズ : ふぅ、と息をつきながらも、プランナーをじっと見る。

[メイン] ブレイズ : 「ないよ。」

[メイン] "プランナー" : その答えに、目を細めながら、じっと見て。

[メイン] ブレイズ : 「そりゃ、あなたが言った通り医学的に見れば違うものも見えてくるかもしれないけどさ
 私から見れば、その二人は全く同じ”人”だね」

[メイン] ブレイズ : 「オーヴァード、ジャーム、非感染者、RB」

[メイン] ブレイズ : 「この全部はね。私にとっては、みんな人間だよ」

[メイン] ブレイズ : 「……欲しかった答えとは違うかな?」

[メイン] "プランナー" : ブレイズの目と鼻の先まで、少女は顔を近づけ。

[メイン] ブレイズ : フッ、と苦笑いを浮かべながらも。

[メイン] ブレイズ : ブレイズにとってはその答えは、自らの師に学んだことだった。

[メイン] ブレイズ : 「……っ!?」

[メイン] "プランナー" : 「─────素晴らしい」
ブレイズの目の前には、微笑を作る、真っ白な肌の少女が。

[メイン] ブレイズ : 近づけられたのに対して、思わず後ろに引きそうになる。

[メイン] ブレイズ : 「────はっ……!?」

[メイン] "プランナー" : 「そうです」

[メイン] "プランナー" : 「何も変わらないんですよ、何一つとして、変わらない」

[メイン] "プランナー" : 「起源が例え……この石だとしても」
少女は石ころを丁寧に拾いながら。

[メイン] "プランナー" : 「ロイス、情緒教育、環境の整備、人間社会の基礎知識
 ありとあらゆるものを与えてしまえば、それは」

[メイン] "プランナー" : 「"人"になります」

[メイン] "プランナー" : 「そして反対に─────」

[メイン] "プランナー" : ブレイズの顎に小さな手を添えながら。

[メイン] "プランナー" : 「例え、最初から人間として生まれたとしましょう
 しかし、"一般的な人間"として必要とされる教育、知識、環境
 それら全てが欠けた状態で、乖離を起こしたとしましょう」

[メイン] "プランナー" : 「それは果たして、本当に人間社会に溶け込め得る"人"でしょうか?」

[メイン] "プランナー" : 「ブレイズさん、あなたがもしも」

[メイン] "プランナー" : にこりと笑い。

[メイン] "プランナー" : 「─────"闘争"のRBだ」

[メイン] "プランナー" : 「そう告げられたとしたら」

[メイン] "プランナー" : 「どうします?」

[メイン] ブレイズ : 「……………闘争、か」

[メイン] ブレイズ : 「……ハハ、私の性格に合ってるじゃないの」
顔が笑顔を形作るように強張りながらも。

[メイン] ブレイズ : 「もし私に何もなかったら、私は自分のありかである”闘争”に乗っ取って暴れるかもしれないね」

[メイン] ブレイズ : 「自己を証明できることがそれしかわからない、しね」

[メイン] ブレイズ : 「ただ────今の私には、”師”も、”家族”もいる
 その起源が起源だとしても、私は私には変わりはないよ」

[メイン] ブレイズ : 「石ころがありとあらゆるものを与えられて人間になったことも出来た通り
 何も持たなかった人間が、人間として生きることも出来るし────そうでない道も選べる」

[メイン] ブレイズ : 「私は……その人が何になりたいか、だと思うよ」

[メイン] "プランナー" : にこりと、微笑みながら。

[メイン] "プランナー" : 「……やはりあなたは、見込みのある方です
 こうしてお話出来て良かったです、大変貴重な意見ですよ」

[メイン] "プランナー" : 「可能性の種が尽きない生命体、それが人間だとすれば
 レネゲイドもまた同様……この先に、どのような進化を遂げるのか
 私はそれを見届けたい、それを見るまでは死ねない」

[メイン] "プランナー" : 「─────我々RBは、特別な同族意識を抱いている、というわけでは
 ありませんが、しかし……討伐されようとする"九喇嘛"に対し
 眉を顰める者は、少なからずとも存在はいたします」

[メイン] "プランナー" : 「本件に関しても、首を突っ込みたがる部下もいたものですから」
思い出すかのように、瞼を閉じながら小さく笑い。

[メイン] "プランナー" : 「規模が大きいものでしたので、私が来ましたが」

[メイン] "プランナー" : 「どうせでしたら、"九喇嘛"以外にも、もっと大きなものを持ち帰りたい
 そういった"欲望"を抱くこともまた、人間らしさではありますよね?」

[メイン] "プランナー" : ブレイズの頬に触れながら。

[メイン] ブレイズ : ひんやりとした手に、何とも言えない顔になりながらも。

[メイン] ブレイズ : 「ず~っと思ってた。手、めっちゃ冷たいけど……ちゃんと暖取ってる?」

[メイン] "プランナー" : 少し驚いたのか、目を開きながら。

[メイン] "プランナー" : 「このような服を着ているものですから」

[メイン] "プランナー" : 自分が着用する服を、少しだけ引っ張りながら。

[メイン] ブレイズ : 「正直にこれだけ着てたの!?
 こんなもの、レネゲイドで暖かくすればいいのに」

[メイン] "プランナー" : きょとん、と小首を傾げながら。

[メイン] "プランナー" : 「ですが皆さんも着てましたよね?」

[メイン] ブレイズ : そうして、プランナーの両手を包み込む。

[メイン] "プランナー" : 「…………!」

[メイン] ブレイズ : 《自動体温》。
自らの手に触れたプランナーに、自らの熱を分け与えていく。

[メイン] ブレイズ : 「こういうズルが出来るからね!」

[メイン] ブレイズ : 少し得意げに、ニッと笑いながらも。

[メイン] "プランナー" : 「これは…………」
両手に込められていく熱に、目を奪われながら。

[メイン] "プランナー" : 「………ええ、温かいですね」
頬を緩ませながら。

[メイン] ブレイズ : 「でしょ?」

[メイン] ブレイズ : 吊りあがった頬は、上がったままになりながらも。

[メイン] ブレイズ : 「さっき言ってくれたあの提案は魅力的なものだ
 崖っぷちにある私たちが助かるには、それくらいの方法しかないもの」

[メイン] ブレイズ : 客観的に見れば、現状"九喇嘛"が暴れたことで民間人への被害が予想される。
またそれの鎮圧に多くのUGNエージェントが犠牲になるだろう。
それらの命を事前に救え、私たちへの責任追及はうやむやになる。

[メイン] ブレイズ : 「ナルトもどうにかする方法はあるんでしょう
 あの子も私たちの”家族”だもの、私たちを取り込むならそれくらい強く言えるからでしょう」

[メイン] "プランナー" : くすりと笑う。

[メイン] "プランナー" : 「UGNでは、ジャームは法外な存在とのことですが」

[メイン] "プランナー" : 「ゼノスでは、その限りではありませんからね」
ブレイズの手でぬくぬくしながら。

[メイン] ブレイズ : 「ええ、その通り」

[メイン] ブレイズ : はぁ~、と溜め息をつきながら。

[メイン] ブレイズ : 「私たちUGNには、責任と立ち場が要求される
 それほどにめんど~な職場でもあるんだけどね」

[メイン] ブレイズ : 彼女の冷え切っていた手が、だんだんとぬるくなっているのを感じながら。

[メイン] ブレイズ : 「でもね、私はそれが好き」

[メイン] "プランナー" : 「………………」

[メイン] ブレイズ : 「責任と立場は、自分が自分であることを教えてくれる
 石ころの子も自分の責任と立場を知ったからこそ、人間として生きたんでしょう」

[メイン] ブレイズ : 「私はUGNエージェント────日常の守り手として、人々とオーヴァードを守り続ける盾を望んでいる」

[メイン] ブレイズ : 「それにきっとナルトも言うでしょうね。『オレはこんな所で収まるわけじゃねー!UGNに戻って支部長になってやらァ!』みたいにね」

[メイン] "プランナー" : くすりと笑いながら。

[メイン] ブレイズ : 声を高くしてナルトの真似でくすりと笑いながらも。

[メイン] "プランナー" : 「信頼なされておられるのですね」

[メイン] ブレイズ : 「あの子は大切な弟子だからね」

[メイン] ブレイズ : ニヤリと笑いながらも。

[メイン] ブレイズ : 「そんな弟子の答えも聞かないで、私が決めちゃうなんて……師匠失格だもの
 だからあなたには応えられない。あなたの助けも、残念だけどもらえない」

[メイン] ブレイズ : 「でも────責任も立場も関係ない、”私”にしてほしいことなら、喜んで!」

[メイン] ブレイズ : 自らの胸を叩きながらも、そうプランナーに応える。

[メイン] "プランナー" : 「……………ふふ」

[メイン] "プランナー" : 「なるほど、これが………何千年もの月日を得て
 言語という媒体を手に入れ、そして叡智を手にした人間という種族の
 結晶─────とも言うべき、その内の、"炎"のように激しく
 生きる個体………UGN本部エージェント・ブレイズ、ですか」

[メイン] ブレイズ : 命令違反をさらに重ねる行為。
自分はその時だけエージェントじゃなかった、と言い張ってもしょうがない。
エージェントの立場はずっと付きまとう。何かプランナーに命令を出されれば、”私”などではなく、”ブレイズ”として答えることになるだろう。

[メイン] "プランナー" : 「ますます手に入れてしまいたくなってしまったのは」

[メイン] "プランナー" : 「ここだけの話です」
妖艶に笑い、ブレイズの耳元まで背伸びし、囁く。

[メイン] ブレイズ : ……それでも、連帯責任よりかはいくらかマシだし、それに。

[メイン] ブレイズ : この子の求めるものなら少しくらい応じたいもの。
こんなに冷たい手なんだから、もっと暖めたいから。

[メイン] ブレイズ : 「…………あははは、ありがとね」

[メイン] "プランナー" : 「きっとあなたという個体がいれば、ゼノスに所属する
 生まれたばかりのRBも、彩豊かな生命を宿し
 そして遠く未来に、様々な可能性を見せてくれたでしょうに」

[メイン] ブレイズ : そんな笑顔に、たらりと冷や汗と苦笑いが零れてしまいながらも。

[メイン] "プランナー" : 「今は、残念ですが、ふふ、ですが」

[メイン] "プランナー" : 「きっぱりと諦めるつもりも、毛頭ありませんよ?」
くすくす、と笑いながら。

[メイン] ブレイズ : 「ハハ、期待が熱いね
 ……でも、いつでもかかってきてもらっていいよ」

[メイン] ブレイズ : また、ドンと胸を叩きながら。

[メイン] ブレイズ : 「求めるものが何であれ!
 あなたが求めてくるなら、私もエージェントとして対応するよ」

[メイン] ブレイズ : 「これって、なんだか腐れ縁……ベストコンビじゃない?」

[メイン] ブレイズ : 冗談っぽく、フフッと笑いながらも。

[メイン] "プランナー" : 「……………」

[メイン] "プランナー" : 「?」
きょとん、と首を傾げ、ブレイズをじっと見ている。

[メイン] ブレイズ : 「……えっ!?」

[メイン] "プランナー" : 「え?」

[メイン] ブレイズ : 「ほ、ほら!なんだかいいコンビみたいだなー、って……
 へ、ヘンなこと言った?」

[メイン] "プランナー" : 「なるほど………」
思慮にふけるように、自分の顎に手をやりながら。

[メイン] "プランナー" : 「…………」

[メイン] "プランナー" : 「それもまた、面白いかもしれませんね?」
ふっ、と小さく笑いながら。

[メイン] ブレイズ : 「……う……」

[メイン] ブレイズ : そんなプランナーの顔に、罰が悪そうにへの字で。
顔をぽりぽりと掻きながらも。

[メイン] "プランナー" : 「……人の考える事、というのは時に、合理という常識を超えた
 私の予測をも逸するような答えを出すものですから」

[メイン] "プランナー" : 「やっぱり面白い方ですね、ブレイズさん」
にこりと笑い。

[メイン] ブレイズ : 「……そ~お?
 あなたも大概、あのゼノスのリーダーとは思えない位面白いじゃない」

[メイン] "プランナー" : 「え?」

[メイン] ブレイズ : 苦し紛れに、にっ、と笑いながらも。

[メイン] "プランナー" : 「それは……とても意外ですね」

[メイン] ブレイズ : 「あなたのプランは私が計り知れないけども
 ……それでもこうやって私とお話してくれてるでしょ?」

[メイン] ブレイズ : 「だから私からはそう見えたの、ベストコンビも一緒
 あなたにとっては、突飛でいい加減な人間の考えに見えるでしょうけどね」

[メイン] "プランナー" : 「……………なるほど」

[メイン] "プランナー" : ふむ、ふむ、と頷きながら。

[メイン] "プランナー" : 「……ふふ、では、そういうことにしましょう
 私達は、ベストコンビ、ということで」
にこりと笑い。

[メイン] "プランナー" : そして少女は、ブレイズの座っていた椅子の横に座りながら。

[メイン] "プランナー" : 「では一つ─────そんなベストコンビに、追加で
 お話しなければならないことがあります」

[メイン] ブレイズ : 「……? 話さないといけないこと?」

[メイン] ブレイズ : 隣に座る彼女に、ちらりと目を向ける。

[メイン] "プランナー" : 「"九喇嘛"についてです」

[メイン] ブレイズ : 「………!」

[メイン] "プランナー" : 「"九喇嘛"を調べるにも、骨が折れることでしょう
 しかし、何も知らずに向かうのもまた、匹夫の勇というものです」

[メイン] "プランナー" : 「ここで皆さん、もといブレイズさんが朽ちてしまうのは
 私の考える"プラン"としては痛手、ですからね」
ブレイズの方を向き、どこか小悪魔的な笑みを浮かべながら。

[メイン] ブレイズ : 「……まさか、あなたが教えてくれるの?!」

[メイン] "プランナー" : 「はい」
にこり、と笑いながら。

[メイン] ブレイズ : 正直"九喇嘛"の情報は────手に入れにくい。
今、UGNとしての情報を使えない以上、誰かに頼るしかないのだが。

[メイン] "プランナー" : 「"ベストコンビ"、ですから」

[メイン] ブレイズ : 大きく目を見開いて、そしてニヤリと笑いつつ。

[メイン] ブレイズ : 「それなら、ありがたく貰っちゃうかな。ベストコンビとして。」

[メイン] "プランナー" : 同じく、ニヤリと笑い返しながら。

[メイン] "プランナー" : 「─────都市群を地獄絵図に塗り替えることすらできる
 かの個体の起源、それは」

[メイン] "プランナー" : 「"孤独"ですよ」

[メイン] "プランナー" : 「至って単純、されど強力な起源を持つRB」

[メイン] "プランナー" : 「それが─────"九喇嘛"です」

[メイン] ブレイズ : 「────”孤独”」

[メイン] ブレイズ : 「……奇しくも、前までのナルトと一緒だったってわけだ」

[メイン] "プランナー" : 「何の運命の悪戯かは、分かりかねますが─────」

[メイン] "プランナー" : 「……"九喇嘛"というRBは、かつてUGNを統治する長として
 君臨していた……コードウェル博士
 彼によって作られた、といっても過言ではありません」

[メイン] ブレイズ : 「……!? ……コードウェル博士が、作った……!?」

[メイン] "プランナー" : こくりと頷き。

[メイン] "プランナー" : 「今はFHに与する彼ではありますが、その際に何をしたか
 もちろん、ブレイズさんは覚えていらっしゃいますよね?」

[メイン] ブレイズ : コードウェル博士と言えば、UGNにいれば聞かないことはないだろう、大物人物である。
そんな彼が"九喇嘛"に関わっていたなんて。

[メイン] ブレイズ : 「……”何か”を探しに博士が日本に来た、って話?」

[メイン] "プランナー" : 「それももちろんあります」

[メイン] "プランナー" : 「加えて彼は、ありとあらゆる放送局を乗っ取り、そして」

[メイン] "プランナー" : 「世界の"真実"を伝えました」

[メイン] ブレイズ : 「……一般人に”真実”を伝えたことによる被害は聞いてるよ
 うちが随分記憶処理にてこずった、とも」

[メイン] ブレイズ : 「でも、それと"九喇嘛"と何の関係が?」

[メイン] "プランナー" : 「そうです、そこですよ」

[メイン] "プランナー" : 「UGNはレネゲイドという存在を秘匿すべく、大規模な記憶処理に
 奔走いたしました、その甲斐もあって、この日本において
 非オーヴァードは、真実を知る者は誰一人としていないことでしょう」

[メイン] "プランナー" : 「─────とされております」
ブレイズを見て、微笑し。

[メイン] ブレイズ : 「……まさか」

[メイン] ブレイズ : その笑みに、眉を顰める。

[メイン] "プランナー" : 「人が行うものに、"完璧"などありはしないのですよ」

[メイン] "プランナー" : 「コードウェル博士が告げた、世界の"真実"は
 今もなお、人々の心の中に眠っております
 知らないはずだというのに、どこかで聞いたことがあるような
 何か自分は、大切なことを忘れてしまったのではないか
 そういった不安の種が、しっかりと、根付いてしまったのですよ」

[メイン] "プランナー" : 「"日常"を生きていながらも、時折感じる、途方も無い"不安"
 誰にも頼ることができず、ただ"大きな何か"に恐れる
 どうしようもない恐怖を、人々は背負ってしまったのですよ」

[メイン] "プランナー" : 「やがてその感情は─────"孤独感"を生みました」

[メイン] "プランナー" : 「一つのみならば、周囲に与える影響など乏しいものでしょう
 しかしそれが、国単位で発生するものだとすれば?」

[メイン] ブレイズ : 「…………それは……そんな大規模な……」

[メイン] "プランナー" : 「今もなお、この朽ちた音楽室に滞る
 EXレネゲイド達が、反応しないというわけがないでしょう?」

[メイン] "プランナー" : 「そして─────そう、協奏曲として奏でられたのですよ
 大規模に…… 日本には古来から、八百万の神が、万物に宿るという
 信仰があるそうですが、それは正しいでしょう」

[メイン] "プランナー" : 「そうした統一された、桁外れの規模の感情は
 ─────一つの、大きな生命を生むのですよ」

[メイン] ブレイズ : ごくりと、息をのむ。しかし────ありえない話ではない。
感じた不安は、いっきにブレイズの中に広がっていく。

[メイン] ブレイズ : たかがちっぽけな不安が、そんなものを引き起こすか……と言えばそうでもない。
「銀行が倒産するかもしれない」という噂を聞いた人々の不安は膨れ、やがて本当に銀行を倒産させそうになった、というケースもある。
それほどに、小さなものだとしても、集まれば一つの────それこそ、災厄とも言われる獣になりうるかもしれない。

[メイン] ブレイズ : UGNだって万能ではない。記憶処理を巡っていくつかトラブルを起こしている。
もし────人々が、誰も知らない世界の真実を抱えたところで、普通の人ならそれを見てしまった自分の頭が異常だと思うはずだ。

[メイン] ブレイズ : 「……じゃあ、"九喇嘛"は……孤独故に、孤独を晴らすため……
 一般人たちにレネゲイドである自分を見せつけるために、暴れる……って?」

[メイン] "プランナー" : 「半分、正解です」

[メイン] "プランナー" : 「"九喇嘛"という個体は、非常に興味深い生態をしているのです」

[メイン] "プランナー" : 「"孤独"を本体が抱けば抱くほど、よりその起源に近づくことができる
 つまり……"九喇嘛"に敵対意志を与えれば与えるほど
 より強大な力を得ることとなるのです」

[メイン] "プランナー" : 「"九喇嘛"を恐れる人がいれば、それだけ距離が離れるというもの」

[メイン] "プランナー" : 「"孤独"は、そこに完成する、そうでしょう?」

[メイン] ブレイズ : 「それは……」

[メイン] ブレイズ : 「……なんとも、可哀想だね」

[メイン] "プランナー" : 「……………?」

[メイン] "プランナー" : きょとん、とした顔をブレイズへと向ける。

[メイン] ブレイズ : 眉をひそめて、ブレイズは溜息をつきながら。

[メイン] "プランナー" : 「それは、何故でしょうか……?」

[メイン] ブレイズ : 「もし、”闘争”なんてものを起源にしてるRBならいくらかマシだったかもね
 暴れることで戦えれば、それで闘争の心は満たされる」

[メイン] ブレイズ : 「ただ────"九喇嘛"は現に、”孤独”のRBだ
 ”孤独”をその身に感じてしまってる────誰かと繋がれない、一人ぼっちだって考えちゃってるから、ね」

[メイン] "プランナー" : 「…………ふむ、なるほど……」

[メイン] "プランナー" : 少し考えた後、ブレイズの方へと向き。

[メイン] "プランナー" : 「しかし、これが"九喇嘛"という個体なりの生き方だとしても、でしょうか?」

[メイン] "プランナー" : 「例えば、蟷螂を例に挙げましょう
 彼らは、生殖をする際に、雄は己の体を雌へ
 栄養素として、その身を捧げます、そこで命を落とします」

[メイン] "プランナー" : 「そして、蟷螂のRBが同様の行為を行ったとしても
 私はそこに、生命の神秘を感じる、という他ないのですが」

[メイン] "プランナー" : 「可哀想………というのは、一体?」

[メイン] ブレイズ : 「うーん……まあ、それもその通りかもね
 所詮は私の憶測で、本当に何を考えてるかは"九喇嘛"にしかわからないもの」

[メイン] ブレイズ : 「ただ、ウチの同僚にもRBはいるんだけどね
 その人は国を守るために生まれた兵器でありながら────」

[メイン] ブレイズ : 「私たちの”家族”の一員でもあるわけ」

[メイン] ブレイズ : 「”孤独”っていう感情から、RBになったなら
 思う所はあるのかな、って……そう思っただけだよ」

[メイン] ブレイズ : ニッ、と笑って見せる。

[メイン] "プランナー" : 「……………ふむ」

[メイン] ブレイズ : "九喇嘛"が、”孤独”でしか生きることのできない”獣”か。
”孤独”しか与えられなかった”人間”かは、わからない。

[メイン] "プランナー" : 顎に手をやりながら、少し考え。

[メイン] ブレイズ : 「ま、私だってわからないもの。
  だから……簡単で手っ取り早い方法があるんだけど、聞く?」

[メイン] "プランナー" : 「つまり、起源とはまた違う、別の形で生きるという可能性がある
 ブレイズさんは、そうおっしゃりたいわけですね?」

[メイン] "プランナー" : 「………?」

[メイン] ブレイズ : そうだよ、と頷いて。

[メイン] "プランナー" : 簡単で、手っ取り早い方法、というものに興味を示すように、首を傾げ。

[メイン] ブレイズ : そしてプランナーの手を引っ張り、立ち上がる。

[メイン] "プランナー" : 「……!」

[メイン] "プランナー" : ブレイズの強い力によって、小さな体は引っ張られ。

[メイン] ブレイズ : 「彼らの行く先を見ればいいのさ」

[メイン] ブレイズ : 「ベストコンビ同士一緒にね!
 ポップコーンは用意できないけど、私くらいなら付き合うからさ!」

[メイン] "プランナー" : 呆気にとられるような顔になりながらも。

[メイン] "プランナー" : 「……………ふふ」

[メイン] "プランナー" : 「それも、楽しそうかもしれませんね」

[メイン] "プランナー" : ブレイズの手を、握り返した。

[メイン] ブレイズ : その手は、まだまだブレイズにとっては冷たかった。
しかし────それでも、じんわりと自分の熱が伝わったことが、嬉しく思いながら。

[メイン] ブレイズ : 「こちらこそ、楽しませてもらうよ!」

[メイン] ブレイズ : 炎のようにはきはきと、燃えるように。
計画性のない、行き当たりばったりで考える女は、これからも無計画で行動する。

[メイン] ブレイズ : 無計画だからこそ────こんな出会いも、また予想外だと楽しくなれるのだから。

[メイン] "プランナー" : ─────ええ。

[メイン] "プランナー" : こんなプランもあっても、たまにはいいのでしょうね。

[メイン] "プランナー" : 前のプランは

[メイン] "プランナー" : 燃やしてしまいましょうか。

[メイン] "プランナー" :  

[メイン] "プランナー" :  

[メイン] GM : climax『solitude』 登場:任意

[メイン] 茨木童子 : 130+1d10 登場/リザレクト (130+1D10) > 130+6[6] > 136

[メイン] system : [ 茨木童子 ] 侵蝕率 : 130 → 136

[メイン] GM :  

[メイン] GM : ─────暗い校舎の中。

[メイン] GM : 呻き声が、聞こえる。

[メイン] GM : 「ぐ………う、ぐぅ……ぐぉ………」

[メイン] 茨木童子 : 地に張り付いた様に動きの鈍い足を、一度一度千切る様な気持ちで前に進ませる

[メイン] 茨木童子 : 脳から足までの間に鉄板でも挟まれたかと思う程に、感覚が 鈍い

[メイン] 茨木童子 : されど…ここまで来た。
二人のお陰だ、己一人では一つ知る事が精一杯だったのだから

[メイン] 茨木童子 : 「…ナルト! 迎えに来たぞ!!」

[メイン] GM : 「─────っ……!!」

[メイン] GM : 茨木童子の声に反応するように。

[メイン] GM : 「……イバ……ラギン……か………!?」

[メイン] 茨木童子 : 「おう! 遠からずば音にも…っとと」

[メイン] GM : 「─────ダメだってば、よっ………!!!」
暗闇の向こうから、聞き慣れたであろう少年の大声が。

[メイン] GM : 「ぐっ……がっ……ぐおぉぉぉっ…………!!」

[メイン] 茨木童子 : 声を張り上げ様として、若干ふらつく

[メイン] GM : 時折混ざるは、まるで獣のような声が二重に混ざったかのような
禍々しい唸り声。それは、身体の底から揺らめかすようで。

[メイン] 茨木童子 : 「おいっ! ナルトッ! 返事をせぬか…!!」

[メイン] 茨木童子 : やはり、内部の九喇嘛が暴れ始めているのか…!

[メイン] GM : 「今……す、ぐ………逃げ……ろ………!!ぐぅぅぅぅぅっ………!!」

[メイン] GM : ぼんやりと闇の中から、赤黒い陽炎のようなものが見え始めるだろう。
高濃度のレネゲイドがそこに、オーラとして顕現している。

[メイン] 茨木童子 : ───耳に届いた“逃げろ”という言葉に
童子は、変わらぬ様に呆れや安心を抱いた後

[メイン] 茨木童子 : 「吾を誰だと思っている……まだ、逃げぬよ」

[メイン] 茨木童子 : 宝をこの手に、ナルトを支部に連れ帰るまでは
ここから一歩足りとも引けぬのだ

[メイン] 茨木童子 : …息を整え、オーラに対し
眼光を向ける

[メイン] うずまき ナルト : そこにいるは、赤黒いオーラを身に纏い、そして表情も
獣へと変わり果てようとする寸前の状態の、ナルトであった。
また腹には、呪印が浮かび上がっていた。

[メイン] 茨木童子 : 「……やり難いが、仕方あるまい」

[メイン] 茨木童子 : 「今の汝はナルトでは…無さそうだ。九喇嘛と呼んでおくべきか?」

[メイン] GM : ─────呼びかける主は、"まだ"答えない。

[メイン] GM : それは、ナルトがその高い生命力で以って、押さえ付けているからだ。
解呪はされど、放出されるはまだ、"九喇嘛"の念のみ。
体の一部すら出ていないというのにも関わらず、ナルトがいる周辺の空間は
高濃度のレネゲイドによって、時空が捻じ曲がっていた。

[メイン] GM : しかしそれも、時間の問題であろう。

[メイン] GM : もしもこの状態が続けば、やがて災厄はまた訪れる。
この区域の"日常"は全て、奪われてしまうことだろう。

[メイン] 茨木童子 : 「……ここまで大きな物を、背負っていたか。人の童が良くやるわ」

[メイン] 茨木童子 : 暗い声が響き、答える者は無い
ここまで来て童子は最後の舞台に上がってすらいない…

[メイン] 茨木童子 : 「……滑り込ませるか」

[メイン] 茨木童子 : しかし、諦めて良い訳が無い
反動による物とはいえ高密度のレネゲイドを纏ったのはこちらも同じ事…

[メイン] 茨木童子 : 「己以外でやるのは初めてだが…」

[メイン] 茨木童子 : 鋭い爪を振るい、右腕に血液の出口を3条作り
まとわりつく様に腕に血を絡めていく

[メイン] 茨木童子 : 肌の上で赤い波を起こしながら、ゆっくりと外部血流の回転速度を上げていく

[メイン] 茨木童子 : 「血は、生物に纏わる全てを伝える源也。なれば当然……」

[メイン] 茨木童子 : この密度のレネゲイド値の中でなら、吾の心を奴の内部に捩じ込める……!!

[メイン] 茨木童子 : 本来であれば、単に取り込み情報整理として行うそれを 他者への発信に使用する都合上
本来なら空気中にて希釈されるが……

[メイン] 茨木童子 : 「この密度なら、問題なかろう……! 準備よし……行くぞ!!」

[メイン] GM : 壱に、高い侵蝕率を持ってしまっている茨木童子だからこそ
濁流を起こすレネゲイドの渦の中へと、親和性を有していること。

[メイン] GM : 弐に、"妖"であること。
古の時代より、現代まで生き永らえてきた茨木童子だからこそ
同種の妖が発する波長に、己の身を投じることが容易であったこと。

[メイン] GM : 参に─────"想い"。

[メイン] GM : それらの要因によって、茨木童子は
本来入ることができない、少年の内側の精神世界へと
その意識を送り出すことに─────成功する。

[メイン] GM :  

[メイン]   :  

[メイン]   :  

[メイン]   : 巨大な眼。

[メイン]   : 赤く、瞳孔を開くそれが。

[メイン]   : 茨木童子を

[メイン] "九喇嘛" : 看ていた。

[メイン] "九喇嘛" : 『─────■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■ッッッ!!!』

[メイン] 茨木童子 : 『グッ!?』

[メイン] "九喇嘛" : 魂へ轟かす唸り声が、精神世界で反響する。

[メイン] "九喇嘛" : 牙を剥き出しにする、赤黒い、巨大な獣は
小さき妖の姿を捉えると。

[メイン] "九喇嘛" : 『ククククク………何奴じゃ』

[メイン] "九喇嘛" : 『もう少しでこのワシが、現へと久方ぶりに顔を見せようとしておる時に』

[メイン] 茨木童子 : 『……今度こそ、か』

[メイン] 茨木童子 : 自らの形さえ見失いかねない闇の中
大声量に飛ばされかけていた童子が、ようやく口を開く

[メイン] "九喇嘛" : 何奴、と問うも、その巨獣はというと。
茨木童子を見据えながら、牙を剥き出しにしながら、ニヤリと笑っていた。

[メイン] "九喇嘛" : まるで、これまで見知って来た者と出会っているかのように。

[メイン] 茨木童子 : 『……名乗りを、期待していた訳では無さそうだな』

[メイン] 茨木童子 : それも当然、奴はずっと見ていたのだ

[メイン] "九喇嘛" : 『クククク………察しが良いな』

[メイン] 茨木童子 : こちらから無理矢理覗き返したその時より
ずっと前から

[メイン] "九喇嘛" : 『ワシは今─────ちとばかし、腹が空いておってのう』

[メイン] "九喇嘛" : ぎょろりと、赤い瞳が茨木童子へと向けられる。

[メイン] "九喇嘛" : 『腹の満たしにはなるだろうかのう?グアハハハハハハハハッッ!!!!』

[メイン] "九喇嘛" : 巨獣の嗤い声が、何も存在しない、真っ暗な精神世界で反響する。

[メイン] 茨木童子 : 全身に緊張が走り、童子の本能が警戒心を叩き鳴らす

[メイン] 茨木童子 : 『……喰うなら、こちらの要件を終わらせてからにしてもらおう』

[メイン] "九喇嘛" : ほォォ?と声を出し。

[メイン] 茨木童子 : 『今回は、ナルトを助ける為に来た。腕尽くで成せる事では無さそうだがな…」

[メイン] "九喇嘛" : 『小僧を助け出す─────か』

[メイン] 茨木童子 : 事実、眼前の妖狐と自分ではリソースの差が大きすぎる。
異界の力に手を伸ばすでも無い限り、勝ち目どころか食い下がりも出来ぬだろう

[メイン] "九喇嘛" : "九喇嘛"は暫しの沈黙の後、口を開くと。

[メイン] "九喇嘛" : 『なれば、このワシが障壁となるだろう?
 さァァ……どうする小娘、力量差は弁えているようだが』

[メイン] "九喇嘛" : 『このワシを倒さねば、小僧は救い出せぬぞォォ?』

[メイン] "九喇嘛" : 白く、人の身長を遥かに凌駕する巨大な牙を剥き出しにし、ニヤリと嗤う。

[メイン] 茨木童子 : 『ぐ……!』

[メイン] "九喇嘛" : 『─────しかしだ』

[メイン] "九喇嘛" : 『小娘、貴様は策を持っている、というわけでも無いな?』

[メイン] "九喇嘛" : 『このワシを軽んじて見ている、というわけでも無し』

[メイン] "九喇嘛" : 『この先にあるは─────犬死よ』

[メイン] "九喇嘛" : 『あの小僧如きの為に、何ゆえ命を投げ捨てようとする?』

[メイン] "九喇嘛" : 『"見たところ"、貴様は随分と永く生きたようだのう?』

[メイン] "九喇嘛" : 『小僧如きの為に、その歴史に蓋をしても良いというわけか?』

[メイン] 茨木童子 : 深呼吸──否、呼吸の必要は無い
少し冷静になれば良い…

[メイン] 茨木童子 : 『訂正しよう、吾は ナルトの為に命を投げ出した訳では無い』

[メイン] 茨木童子 : 『重みに耐えきれず投げ捨て、ソレを拾って来たのがナルトだ』

[メイン] 茨木童子 : 歴史を蓋にするのは、大して苦痛では無い
悔いは多いが 何かを残さんとする程の人生は歩んでいない……が

[メイン] 茨木童子 : 『吾はナルトに拾われた命をナルトの為に使う。 そう考え、ここに来た』

[メイン] 茨木童子 : 『…九喇嘛よ、次は吾の質問に答えてもらいたい』

[メイン] "九喇嘛" : 『ほォ?』

[メイン] 茨木童子 : 『汝は何を求め、こんな真似をする。本能か、或いは怨みか!?」

[メイン] "九喇嘛" : 『………………』
暫し巨獣は黙ると、口を開き。

[メイン] "九喇嘛" : ニヤリと嗤うと。

[メイン] "九喇嘛" : 『ワシは─────憎しみの権化じゃ』

[メイン] "九喇嘛" : 『求める物は、不安じゃ、隔意じゃ、恐怖じゃッッ!!』

[メイン] "九喇嘛" : 『それらがこのワシを活かす源となる!
 この小僧も、貴様も、そしてこの世界も全てッ!!
 ワシが喰らい尽くしてくれるわッッ!!!』

[メイン] "九喇嘛" : 『グワハハハハハハハハハハハハハハハハハハッッッッッ!!!!!』

[メイン] 茨木童子 : (愉快犯……否、裏を読むのだ。如何なる物にも裏と表があり。 ただ愉悦のみでその様な真似をできる者はいない…!)

[メイン] 茨木童子 : 『その果てに何を望むかッ! ただ独りになるだけではないか!! 吾は想像するだけで怖気つくわ!!』

[メイン] "九喇嘛" : 『……………………』

[メイン] "九喇嘛" : 『ククククククク………!』
巨獣はただ、嗤っていた。
茨木童子という小さな存在を見据え、今にも頭から喰らえそうな距離で。

[メイン] 茨木童子 : (くっ……!ダメか…!)

[メイン] 茨木童子 : (考えろっ 考えろ…!今まで自分を完全に隠して来た此奴が見せた 隙を見つけるのだ…!)

[メイン] 茨木童子 : (そう、確か。九喇嘛の存在に勘付いたのは……)

[メイン] 茨木童子 : 『……あ』

[メイン] 茨木童子 : (…これは、賭けだ。 もしも奴の本音に辿り着く前に 激昂されなどすれば 吾も、ナルトも……)

[メイン] 茨木童子 : (……怯んでいる、暇は無い!)

[メイン] 茨木童子 : 『…九喇嘛よ、これが。吾の最後の手……最後の質問となるだろう』

[メイン] "九喇嘛" : 『ほォ?』

[メイン] "九喇嘛" : ギロリ、と茨木童子へ巨眼を向ける。

[メイン] 茨木童子 : 『──九喇嘛、何故お前は吾らを“見ていた”のだ?』

[メイン] 茨木童子 : そう、茨木童子が九喇嘛の存在を確信した一瞬
その一瞬でさえ この妖狐は

[メイン] 茨木童子 : ”こちらを見ていた“

[メイン] 茨木童子 : 孤独を起源とするRB、虚無を求める
ただそれだけならば……

[メイン] 茨木童子 : 何故、ここではダメなのだろう?
この何も無い……本当の闇の中では

[メイン] 茨木童子 : いいや、その理由なら吾も……そう、ナルトとて──

[メイン] "九喇嘛" : 『……………………』

[メイン] "九喇嘛" : 『戯れだ』

[メイン] "九喇嘛" : 『喰らうものを見定めるくらいの余裕を持ったとて
 何も問題など、無かろう?』

[メイン] 茨木童子 : 『成る程、戯れ…』

[メイン] 茨木童子 : ……その言葉を聞いて、童子は

[メイン] "九喇嘛" : 真っ黒な、黒い精神世界が

[メイン] "九喇嘛" : 徐々に、徐々に赤を帯び始める。

[メイン] 茨木童子 : 『安心したぞ、九喇嘛。汝は、吾やナルト……皆と変わりが無いと ようやく確信できた』

[メイン] "九喇嘛" : 『何─────?』

[メイン] "九喇嘛" : 赤い瞳が、茨木童子を見据える。

[メイン] "九喇嘛" : 『貴様……このワシを、舐めているな?』
牙を剥き出しにしながら。

[メイン] "九喇嘛" : 『この余興を終わらせ、とっとと貴様を頭から
 喰らってしまっても、ワシは構わないのだぞォォ?』

[メイン] 茨木童子 : 『力についての話ではない。依然変わらず汝と吾という上下は覆せん』

[メイン] 茨木童子 : 事実、茨木童子が全力を尽くし
ジャームになる事を覚悟しようが、存在を消し去る事を対価にしようが
勝率は0の数値に寄って行くだろう

[メイン] 茨木童子 : 『吾が安堵したのは、汝が。ただ根源を求める獣ではなかった事……』

[メイン] "九喇嘛" : 『?』

[メイン] 茨木童子 : 『“戯れ”に人を求める。他者を必要とする人間であった点だ』

[メイン] "九喇嘛" : 『………!!』

[メイン] 茨木童子 : 『……勝手な推察だが、汝の行動理由は。自棄混じりではあるが。交流を求めての事だ』

[メイン] 茨木童子 : そう、ナルトの肉体が在った場所…
そこにいた重要人物と良い、本部の強引な対応
他者の反応を、これでもかと引き出している

[メイン] "九喇嘛" : 巨獣は、歯を剥き出しに、威嚇を始めた。

[メイン] 茨木童子 : 『…そして、ナルトに対しても。憎悪や、極端な嫌悪を抱いていない事を察する事はできた』

[メイン] 茨木童子 : 茨木童子の一番の懸念は、九喇嘛という存在が単なる暴虐を求め、憎悪に身を浸す悪鬼の類である事

[メイン] 茨木童子 : だが、他者を必要とし
己を封じるナルトに対しても、きちんと目を向けていた

[メイン] 茨木童子 : ”封印から逃れられない“
本来なら喜ばしき状況が、この場合は呪いであった

[メイン] 茨木童子 : 『“封印から逃れる気がない”この暴走に見えた行動に、確かな意味があったのであれば……』

[メイン] 茨木童子 : 『吾と、北上、ブレイズ……ナルト」

[メイン] 茨木童子 : 『そして、これまで出会って来た者、これから出逢う者。 その皆で成し遂げて見せよう』

[メイン] 茨木童子 : 『だから……』

[メイン] 茨木童子 : 『どうか、安心して欲しい』

[メイン] "九喇嘛" : 『…………………………』

[メイン] "九喇嘛" : 巨獣は、矮小ながらも─────己に怖気づく様子を見せず
むしろ果敢に立ち向かい、そして言葉を紡ぐ勇姿を見ると。
暫しの沈黙を作り。

[メイン] "九喇嘛" : 『……………………………………』

[メイン] "九喇嘛" : 赤く、レネゲイドの濁流が発生する精神世界が、徐々に鎮まっていく。

[メイン] "九喇嘛" : ナルトの体を侵蝕するレネゲイドの値も、徐々に、徐々に低下していき。

[メイン] "九喇嘛" : 『…………………』

[メイン] "九喇嘛" : 『フン!』

[メイン] "九喇嘛" : 『言葉なぞでは、いくらでも言えよう!』

[メイン] "九喇嘛" : 『そして』

[メイン] "九喇嘛" : 『ワシはまだ、本調子ではない!この檻を突き破るにも
 まだまだ、憎しみが足りぬわい!』

[メイン] "九喇嘛" : 『…………………………』

[メイン] "九喇嘛" : 『………………フン!』

[メイン] "九喇嘛" : 『良かろう、ここまで来た褒美だ』

[メイン] "九喇嘛" :  

[メイン] "九喇嘛" :  

[メイン] "九喇嘛" : 《リプレッション》

[メイン] "九喇嘛" :  

[メイン] "九喇嘛" :  

[メイン] "九喇嘛" : 対象は、茨木童子。

[メイン] "九喇嘛" : 侵蝕率を─────。

[メイン] "九喇嘛" : 30%程度、奪ってやるわ。

[メイン] "九喇嘛" : このワシの養分としてな。

[メイン] "九喇嘛" :  

[メイン] system : [ 茨木童子 ] 侵蝕率 : 136 → 106

[メイン] 茨木童子 : ……次に会う時は、もう少し
落ち着いて話せると良いな

[メイン] 茨木童子 :  

[メイン] 茨木童子 : その後、現実に帰った童子は
倒れたままのナルトの安全を確認すると、疲れが限界を迎えたのか 隣に倒れ伏した

[メイン] 茨木童子 : 魂だけでの対話という難題と
侵蝕率の異常上昇の反動…二つの要因が疲労を爆発させ 童女を眠りの沼に沈めて行く

[メイン] 茨木童子 : そして、抗いきれず瞼を閉じた後…

[メイン] 茨木童子 :  

[メイン] 茨木童子 : 鬼は心から誇る様に笑みを浮かべ、寝息を立てていたとさ

[メイン] 茨木童子 :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : バックトラック

[メイン] 茨木童子 : 106-3d10 通常振り/追加振り (106-3D10) > 106-10[3,5,2] > 96

[メイン] system : [ 茨木童子 ] 侵蝕率 : 106 → 96

[メイン] 茨木童子 : 帰還!

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM :  

[メイン] GM : 共通ED『Flame』 登場:残照線支部

[メイン] GM :  

[メイン]   : ────ナルトが目を覚ましてから、ほんの少し火が開いた頃の話だ。

[メイン]   : 彼が目を覚ましたのベットの元には手紙が置かれていた。
特に何も書かれていない白の封筒は、もしかすれば通知書のようにも見えるかもしれない。

[メイン]   : 開ければ、内容はこうだ。
「うずまきナルトは本日の昼残照支部室に来るように」

[メイン] うずまき ナルト : 「……………!」

[メイン] うずまき ナルト : むくりと起き上がり、手を取った手紙に書かれていた指令書を見ながら
眉をハの字にしながら。

[メイン]   : それしか書かれていないもの。
宛名も書かれていないそれは、UGNからの処罰か、あるいは支部移動の通知か、あるいは……
様々な妄想を膨らませてしまうかもしれない。

[メイン] うずまき ナルト : 「………そっか……そうだよな、オレ……」

[メイン] うずまき ナルト : 俯きながら、自分がしでかしてしまったことを想起する。
自分のほんのちょっとした反抗のせいで、"家族"に迷惑をかけるどころか
UGNにおいて最も忌避すべき行為……"日常"を脅かす事をしてしまったことを
ナルトは、徐々に記憶の彼方から、思い出していく。

[メイン] うずまき ナルト : 「…………」
しょんぼりとした表情になりながら、ゆっくりとベッドへ降りる。
体はもう、本調子であった。お腹にあった解呪の刻印は消えており。
レネゲイドも鎮まり、肉体的損傷もほとんどなく、本人の高い
自己回復能力の恩恵もあるだろうが、UGNの医療技術にも助けられたようだ。

[メイン] うずまき ナルト : 「…………」
3人に合わせる顔が無く、嫌だな……と思ってしまう自分がいながらも
首を左右に激しく振り、そして頬をぱしゃりと叩きながら、気合を入れ。

[メイン] うずまき ナルト : 「……逃げるのは、違ぇもんな」

[メイン] うずまき ナルト : 意を決して、ナルトは残照線支部へと足を運ぶのであった。
重たい重たい、まるで1トンの重りでも足に着けたのかと
思ってしまうくらいの足を動かしながら。

[メイン] うずまき ナルト :  

[メイン] うずまき ナルト :  

[メイン] うずまき ナルト : そして、支部室前。
カモメの声が、遠く聞こえる。

[メイン] うずまき ナルト : ざぁぁ、と波の音も静かで、心を落ち着かせるには、十分であった。
ナルトの胸には、緊張感と、そして罪悪感と……。

[メイン] うずまき ナルト : ……やっぱり、会いたくねぇな……。
という、男の子らしい気恥ずかしさも、根付いており。

[メイン] うずまき ナルト : 「……………すぅ~~~~……」

[メイン] うずまき ナルト : 「はぁ………」

[メイン] うずまき ナルト : 汗を浮かべながらも、目を閉じ、ゆっくりと深呼吸をし。

[メイン] うずまき ナルト : 「……………た、ただいま」

[メイン] うずまき ナルト : ガチャりと、ドアノブを捻り、中へと恐る恐る入ると─────。

[メイン] ブレイズ : 「うずまきナルト!」
「お誕生日おめでとうア~~~ンド、お帰りなさーい!!!」

[メイン] : ────パァン!!!

[メイン]   : と三方向からナルトに向かってクラッカーが放たれる。

[メイン] うずまき ナルト : 「!?!?」

[メイン] うずまき ナルト : 目を真ん丸にしながら、しばらくポカンと口を開けていた。

[メイン] うずまき ナルト : 「……たんじょう……び……?」

[メイン] 北上 : 「おめでと~~~~~
 そしてお帰り~~~~」
ノリノリでクラッカーを鳴らす

[メイン] うずまき ナルト : ゆっくりと顔を、ブレイズ、北上、茨木童子へと向けながら。
ハッ、とする。

[メイン] 茨木童子 : 「…うん、これで合っているか?? 何やら弾けたが」

[メイン] うずまき ナルト : 「………そ、そういえば……そう、か……?
 今日って、オレの……誕生日…………なのか………?」

[メイン] うずまき ナルト : 何やら困惑した様子で、頬をぽりぽりと掻きながら。汗を垂らし。

[メイン] うずまき ナルト : ………誕生日……?……誕生日パーティー……ていうのがあるのは……。
オレも、聞いたことが、あるような………?

[メイン] ブレイズ : ブレイズ、北上、茨木。
三人の後方にはテーブルに乗った美味しそうなごはんや、スイーツなどが諸々置かれている。
また、支部もいくつか飾り付けがある。

[メイン] うずまき ナルト : 「………えっ……あ、あれっ………!?で、でも、この手紙!?
 オ、オレの……い、いどーの命令とかじゃ、ねぇのか……!?」

[メイン] うずまき ナルト : バッ!と、先程の手紙を3人へと見せると。
ナルトの目には、それはそれはおいしそうな、豪勢な料理が入る。

[メイン] うずまき ナルト : ぐぅぅぅぅぅ……!!!と、盛大な音を奏でてしまう。

[メイン] ブレイズ : 「あはははっ、見た?
 ナルトのポカーンって顔!
 ふふっ、予想以上のリアクションを見せてくれるよね」

[メイン] 茨木童子 : 「移動? 他所へ行けと言われると思っていたのか?」

[メイン] ブレイズ : ニヤリと笑いながらも。

[メイン] 北上 : 「えー、異動したかったのナルト~?」
いたずらっぽく

[メイン] うずまき ナルト : 「えっ!?えっ!?!?」

[メイン] うずまき ナルト : ち、ちげーってばよ!!と、北上にブンブンブン!と首を横に振りながらも。
茨木童子の方を見て。

[メイン] うずまき ナルト : 「っ…………!」

[メイン] うずまき ナルト : 「………………………」
しばらく、少しだけ俯きながら。

[メイン] うずまき ナルト : 「…………」
そして、再び顔を上げ、北上を見て。

[メイン] うずまき ナルト : こんな、バカみてぇな、問題とか色々起こしちまうようなオレを……
家族として、迎え入れてくれた、すげー支部長の、戦艦の姉ちゃんと……。

[メイン] うずまき ナルト : そして、茨木童子を見て。

[メイン] うずまき ナルト : 長い年月を生きて……まだちょっとした生きてねぇような
オレの考えに賛同してくれて……一緒に走ってくれるイバラギンと……。

[メイン] うずまき ナルト : そして……ブレイズを見て。

[メイン] うずまき ナルト : ─────オレの、一番尊敬する師匠。
……死にそうだったオレを、最初に助けてくれて。
1人の、生きる人間としての道を示してくれた、炎の姉ちゃんと……。

[メイン] うずまき ナルト : 「………本部長だろうが、なんだろうが」

[メイン] うずまき ナルト : 「離れろって、言われてもっ……オレは、オレはっ………!!」

[メイン] うずまき ナルト : 段々と、声が震えて。

[メイン] うずまき ナルト : 透き通るような、青い瞳の奥も、揺れて。

[メイン] うずまき ナルト : 「そんなのっ………!!」

[メイン] うずまき ナルト : 「ぜってーーー!!嫌だってばよっっ!!!!」

[メイン] うずまき ナルト : 情けなく、鼻水も少し垂らしてしまいながら、そう叫んだ。

[メイン] 北上 : 「アハハ!良かった良かった!」
その様子に涙ぐむまで笑いながら、ナルトの肩に手を置いて

[メイン] 北上 : 「……改めて…おかえり、ナルト」

[メイン] 茨木童子 : 「……ふう」

[メイン] ブレイズ : 「そりゃー、私たちだって同じだからね!」

[メイン] 茨木童子 : その言葉を聞き、やっと落ち着いたか
若干の緊張が解けた為一息

[メイン] うずまき ナルト : 肩を叩かれ、おわわぁっ!?とバランスを崩しそうになりながらも
「な、なんで笑うんだよっ……!」と、少し意地っ張りに頬を膨らませながら
嬉しそうな顔になり。

[メイン] ブレイズ : 北上と同じく笑いながらも。
目をナルトへと向けて、優しく微笑んだまま。

[メイン] うずまき ナルト : 「……………!!」
ブレイズの言葉に、目を大きく開き、また目頭が熱くなり。
腕で、目元をゴシゴシ!と拭きながら。

[メイン] うずまき ナルト : そのまま、目元を3人へ見せないまま。
「ひっく……うっくっ………!!」

[メイン] うずまき ナルト : 感極まり、涙が溢れて、止まらなくなり。

[メイン] うずまき ナルト : 「………戦艦の姉ちゃんっ、イバラギン……!
 炎の姉ちゃん………!!……ほんとに……ほんとーにっ……!!」

[メイン] うずまき ナルト : 「ごめ゛んっ……なさい………ってばよっ………!!!」

[メイン] ブレイズ : 「……まったく、本当だよ
 いーっぱい迷惑掛けちゃって、このっ!」

[メイン] ブレイズ : こつん、とナルトの頭を軽く叩くも。

[メイン] うずまき ナルト : あいたっ!?と声を漏らしながら、涙目でブレイズを見上げ。

[メイン] ブレイズ : 「こっちこそ、ごめんね
 ナルトのこと、わかってあげられなかった
 私もナルトに甘えっぱなしだったからさ……」

[メイン] ブレイズ : 「……ごめんよ」

[メイン] うずまき ナルト : 「………………!!」

[メイン] 北上 : 「そうだね…あたしもナルトのこと、わかってあげられなかったし、ガキ扱いしてたし…
 ごめんねぇ」

[メイン] うずまき ナルト : 「…………っ………!!」

[メイン] 茨木童子 : 「……悪かった、汝が。何を思っているかを吾はもう少し考えるべきだった」

[メイン] 茨木童子 : 「…これからは、そうする」

[メイン] うずまき ナルト : 「……………!!!」

[メイン] うずまき ナルト : 3人の返答に、声が詰まりながらも。

[メイン] うずまき ナルト : 段々と、冷え込んでいた胸の奥が、ぽかぽかと暖かくなり。

[メイン] うずまき ナルト : 「…………へへ、へへへっ……!」
無邪気な笑顔が、顔に浮かび。

[メイン] うずまき ナルト : 鼻の下を指で擦りながら。

[メイン] うずまき ナルト : 「じゃーー、これで、おあいこだってばよっ!」
にしし!と屈託の無い笑顔で、調子に乗ったような
いつものナルトの姿を、3人に見せるのだった。

[メイン] ブレイズ : ブレイズは申し訳なさそうに、頭を下げていたが。
その顔をみて、やがて顔も解れていく。

[メイン] ブレイズ : そう、これだよこれ。ナルトのめいいっぱいの、炎みたいに明るい笑顔。
……やっと、日常に帰って来たって感じだ。

[メイン] ブレイズ : 「……いよっし!それじゃあ決着も付いたことだし!」

[メイン] ブレイズ : ナルトの頭を腕で回し、わきの辺りにナルトの頭が来るような苦しい体制となりながら。

[メイン] うずまき ナルト : いだだだだだだだだっ!?という悲鳴を上げる。

[メイン] ブレイズ : 「改めてお誕生日会、お帰り会……やるぞ~~~~!!!」

[メイン] ブレイズ : お腹、空いたしね!と、ナルトにウィンクしながら。

[メイン] うずまき ナルト : 「!! お~~~~~~~~~!!!……へへへっ!!」
拳を掲げながら、ブレイズに、ニッ!と笑い返し。

[メイン] 北上 : 「いえーい、やっと食べれるねー」

[メイン] 茨木童子 : 「堪えるのにも限度がある所よ!」

[メイン] うずまき ナルト : 「………にしてもオレ、誕生日祝ってもらうの……これが初めてだってばよ」

[メイン] うずまき ナルト : ワクワクしながら席に着き、そう呟く。

[メイン] ブレイズ : 「あら、やっぱり? そうじゃないかな~、と思って
 イバラギン、北上と一緒に用意してきたのよ!」

[メイン] ブレイズ : ナルトのお父さんは……九喇嘛との際にお亡くなりになったって聞いてたしね。
……もしかしたら、って思ったけど……やっぱりそうだったんだ。

[メイン] ブレイズ : 「ま、それなら……美少女三人とのおめでたいパーティが初めてってことになるんだから、ありがたく楽しむんだよ~?」

[メイン] ブレイズ : 冗談っぽく、けらけらと笑いながら。

[メイン] うずまき ナルト : 「美少女って……!!………い、いや、まぁ……確かに……」

[メイン] うずまき ナルト : ブレイズ、北上、茨木童子の顔ぶれをそれぞれ見やりながら。

[メイン] 茨木童子 : 「鬼もいるがな、さて。吾は菓子を…!」

[メイン] うずまき ナルト : 「………か、可愛いか可愛くないかで言えば……可愛いけど」
気恥ずかしくなり、視線を逸らし、頬を朱に染めながら、小さな声でそう言う。

[メイン] 北上 : 「お、嬉しいこといってくれるじゃーん」

[メイン] うずまき ナルト : 「っ……!!や、やっぱ今のナシ!!ナシだってばよっ!!!」

[メイン] ブレイズ : 「あははっ、そんな恥ずかしがらなくてもいいのに~!」

[メイン] ブレイズ : と言いつつも。
ブレイズの近くにあったチョコレートを、ほいっと茨木に渡しながら。

[メイン] 茨木童子 : 「!」

[メイン] うずまき ナルト : うるせ~~~~~~!!と叫びながら、適当に置いてあった
シュワシュワ鳴る黄色い液体の入ったコップを掴み。

[メイン] ”エフイーター” : 「おー、やってるねー
 大事がないようでなによりだよ~」

[メイン] うずまき ナルト : 「と、と、とにかく!乾杯を!!………って、あ!」

[メイン] うずまき ナルト : 「連絡員の姉ちゃん!?」

[メイン] うずまき ナルト : ビックリしたような顔で、入り口に立つ人影を見て。

[メイン] ”エフイーター” : やっほ~!と言い。
手をひらひらとさせながら、入口の方から3人に手を向けている。

[メイン] ”エフイーター” : 「久しぶり~~!ナルトくん
 色々あったって聞いてさ~、それで君に縁深そうな人、集めてきたよ~」

[メイン] うずまき ナルト : 「えっ!?……オ、オレに……!?」

[メイン] ”エフイーター” : と、言いながら。
エフイーターは振り向いて、こちらに来るように手を向ける。

[メイン] 黒木舞 : 「……こんにちは」

[メイン] うずまき ナルト : 「─────!!!!」

[メイン] うずまき ナルト : 思わず、ナルトは立ち上がった。

[メイン] うずまき ナルト : 「ま、舞………!?」

[メイン] 黒木舞 : 「ナルトの誕生日会をやるって聞いて…」

[メイン] うずまき ナルト : 「……!……あ、ああっ!……え、で、でも……
 そのためだけに、来てくれた……のか……?
 ほ、ほら、あーるらぼ?だったかのやつで、忙しいだとか……」

[メイン] うずまき ナルト : 嬉しそうな顔をしながらも、やはり困惑した色も含まれて。

[メイン] 黒木舞 : 「忙しくはあるけど…私が来たかったから」

[メイン] うずまき ナルト : 「…………!!!!」

[メイン] 黒木舞 : 「ナルト……お誕生日、おめでとう」
にこり、とほほ笑んで

[メイン] うずまき ナルト : 目を大きく開きながら、また目頭が熱くなりながらも。

[メイン] うずまき ナルト : 「…………へへへっ!……サンキューな!!」
今度は、我慢できた。
そして、精一杯の笑顔を、ありがとうを込めながら、向けた。

[メイン] うずまき ナルト : 「今日は、めっちゃ楽しもうってばよ!!」
舞と、そしてエフイーターを席へと案内しながら。

[メイン] ”エフイーター” : 「いやあ~、若いっていいねえ。映画のワンシーンみたいだ」
二人のやりとりを見てくすりとしながら、促されるままに。

[メイン] 黒木舞 : 「わぁ…美味しそう」
ナルトに案内され、一同に礼をしつつ席に着く

[メイン] うずまき ナルト : 「だろー!オレも腹ぺこぺこになっちまうくらいだってばよ!
 本当に、戦艦の姉ちゃんに、イバラギンに、炎の姉ちゃんありがとうな!」

[メイン] うずまき ナルト : すっかりはしゃぎながら。

[メイン] うずまき ナルト : 「なーなー!戦艦の姉ちゃん!早く乾杯しよーぜ!!」
グラスに入ったシュワシュワな黄色の液体を掲げながら。

[メイン] 北上 : 「ほいほいっと…それじゃ、みんなに回ったかな~?」

[メイン] 北上 : 周りを見回して、グラスを掲げると

[メイン] 茨木童子 : (…何故、ナルトが“アレ”を? 人の法はどうだったか)

[メイン] 茨木童子 : ジョッキいっぱいにオレンジジュースを盛りながら童子は疑問符を浮かべる

[メイン] ブレイズ : 「そりゃーもう、ばっちし!!」

[メイン] ブレイズ : ナルトと同じグラスに入ったシュワシュワな黄色の液体を掲げている。

[メイン] 北上 : 「ナルトが来てくれてから、この支部もより賑やかで楽しくなったよね。
 てなわけで…ナルト、ありがとね」

[メイン] 北上 : そんなことを、照れくさそうにちょっと早口で述べると

[メイン] 北上 : 「そんじゃ、ナルトの誕生日を祝って…かんぱーい!」

[メイン] うずまき ナルト : 「………!!……戦艦の姉ちゃん………へへっ」
礼を言いたいのは、こっちの方だってばよ。

[メイン] 茨木童子 : 「ん…? まあいい!かんぱーい!!」

[メイン] うずまき ナルト : ここに来るまでは、オレはずっと……独りだった。
なんも色もねぇ……寒くて、苦しくて、そんな日々だった。

[メイン] うずまき ナルト : でも─────今のオレの周りには、こんなにも……。
楽しくて、面白くて、カッコよくて ……あ、あと、可愛くて……。
……と、とにかく!あったかい"家族"が、できて。

[メイン] うずまき ナルト : ─────前も、今回も、オレは助けられてばっかだから。
だから今度は……この居場所を守るためにも。

[メイン] うずまき ナルト : オレは、もっと、もっと!強くなってやるってばよ!!

[メイン] うずまき ナルト : 「乾杯~~~~~~~~~~!!!」

[メイン] ブレイズ : ……うん。
 前も勿論楽しかったけど、今は北上も、イバラギンも、ナルトがいる日常は……もっと楽しくなってきた。だから────。

[メイン] ブレイズ : 「かんぱ~~~~~~~~~い!!!!」

[メイン] ブレイズ : かちん、とグラスを鳴らす。

[メイン] 黒木舞 : 「か、かんぱーい!」

[メイン] うずまき ナルト : グビッ!と勢いをつけながら、グラスに口をつけ
シュワシュワな液体を、一気に胃の中へ放り込むナルト。

[メイン] うずまき ナルト : 「……………………!?」

[メイン] うずまき ナルト : 顔がどんどん、茹蛸のように真っ赤に染まっていき。

[メイン] 茨木童子 : 「……ふーむ、なあ。北上」

[メイン] ブレイズ : グビッ!!!!!!!!!!!!

[メイン] 茨木童子 : 「ナルト程の齢で、酒を飲んでいい事にはなっていただろうか?」

[メイン] 茨木童子 : 今飲み干したが、とも付け加えて

[メイン] 北上 : 「んー? ………あれ?」

[メイン] うずまき ナルト : ぷるぷると震えながら…………。

[メイン] うずまき ナルト : 「……今日は宴だってばよォォオ~~~~~~~!!!!」

[メイン] うずまき ナルト : 師匠譲りの悪酔いっぷりを発揮していた。
※未成年の飲酒は違法なので真似しないように。

[メイン] 北上 : 「……ナルトのにお酒入れたの誰ぇ!?」

[メイン] うずまき ナルト : ※あとシュワシュワな黄色い液体がビールかどうかはここでは言及しません。ご了承くださいませ。

[メイン] ブレイズ : 「あら!!!ふふっ、ナルトってば気が合うじゃない!
 宴よ~~~~~~~!!」

[メイン] 茨木童子 : 「さあ…?」

[メイン] うずまき ナルト : ブレイズと肩を組みながら、うぇーーーーーい!!!とはしゃぐ。

[メイン] ブレイズ : ナルトの肩を組み、ブレイズは調子に乗っていた。
明らかに酔っぱらっている。

[メイン] 黒木舞 : 「ナ、ナルト…大丈夫…?」

[メイン] うずまき ナルト : 「大丈夫だいじょーーーぶ!!!…………うっぷっ!?」
舞にピースサインを向けながらも……。

[メイン] 茨木童子 : 「…マズイな」

[メイン] 黒木舞 : 「絶対大丈夫じゃない……」

[メイン] 北上 : 「あーあー大変なことになるぞぉ」

[メイン] ”エフイーター” : 「あららららら……こりゃ、ちょっと離れた方がいい感じ?」

[メイン] 北上 : 「ブレイズ一人でもやばいのにナルトもとなると…しばらく逃げたほうがいいねー」

[メイン] 黒木舞 : 「う、うん……?」

[メイン] 北上 : 困惑している舞を誘導しつつ
暴れているナルトとブレイズと、それを見て冷や汗をかいている茨木童子。その光景を見守るように、暖かい目で眺めやっている

[メイン] 北上 : さっきも言ったけど…本当にみんなのお陰で、この支部は賑やかで楽しい

[メイン] 北上 : みんなで騒いで、笑って
これが、あたしたちの日常。守るべき大切なものなんだ

[メイン] 北上 : 格好はちょっとおかしいけれど、そんな細い紐があたしたちを強く結び付けてくれた

[メイン] 北上 : 絆って、家族って…そういう”繋がり”ってことだよね
アルコールを飲んだからか、そんなくだらないことを考える
そんなくだらないことが楽しくて、嬉しくて

[メイン] 北上 : 騒がしい一室の中、心の底からの温かい声音で呟いた

[メイン] 北上 : 「ありがとう、みんな」

[メイン] 北上 : 「これからも、よろしくね」

[メイン] 北上 :  

[メイン] 北上 :  

[メイン] ブレイズ : ending「blood flame&planner」登場:任意

[メイン] ブレイズ :  

[メイン] ブレイズ :  

[メイン] ブレイズ :  

[メイン] ブレイズ : 祭りは、終わった。

[メイン] ブレイズ : 落ち着く暇もなく、ただわちゃわちゃとうるさい。
けれど────大切な日常の一ページが、幕を閉じた。

[メイン] ブレイズ : 時刻は夜。周りの街も寝静まったように音が聞こえない。

[メイン] ブレイズ : ただ、海のさざめきが響いているだけだ。

[メイン] ブレイズ : 「いやあ、待たせちゃった~?」

[メイン] ブレイズ : ざくざくと、砂浜に足跡を付ける者が一人。

[メイン] "プランナー" : ブレイズが見やる先に立つは、背の低い黒髪の少女。

[メイン] "プランナー" : 背を向け、潮風に髪を揺らしながら
手を背中側で組みながらも、ブレイズの声に反応し。

[メイン] "プランナー" : 「─────ふふ、たった今来たばかりですよ」
にこりと微笑みながら、振り返る。

[メイン] ブレイズ : 「ほんとに~?……酔いとか覚ますのに時間つけちゃったからさ、結構時間経っちゃったけど……」

[メイン] ブレイズ : こちらを振り向く彼女に、にこりと笑って微笑みながら。

[メイン] "プランナー" : 「私にとっては、1時間も、1ヵ月も……いえ」

[メイン] "プランナー" : 「そもそも、時間という概念そのものに対し
 身体的、或いは精神的苦痛を齎す要因では無くなっておりますので」

[メイン] "プランナー" : 少女は、砂浜に小さな足跡をつけながら、ブレイズの方へと歩き。

[メイン] "プランナー" : 「先程は、いえ、あの時は、"人"の可能性という
 大変貴重なものを拝見しました、心より感謝を申し上げますね」

[メイン] "プランナー" : 柔らかな表情で微笑みながら、ブレイズを見上げる。

[メイン] ブレイズ : 「相変わらずわかりにくい言い方するよね……
 まぁ、嫌いじゃないけどさ」

[メイン] ブレイズ : 苦笑いを返しながらも、その言葉に胸を張る。

[メイン] ブレイズ : 「でしょ~!」

[メイン] ブレイズ : 「イバラギンなら……ううん。裏で北上も
 自分を取り戻したナルトも。みーんな、偉かったよ」

[メイン] ブレイズ : 「あの子たちは、みんな私の”家族”だからね!」

[メイン] "プランナー" : 「……………」

[メイン] "プランナー" : 「……なるほど、"家族"─────ですか」

[メイン] "プランナー" : 「その言葉を、ブレイズさんの所属する支部でとてもよく
 耳に聴きますね、それ以外の支部でも小耳に挟みますが
 ……私が想像するよりも、大きな力が秘めていそうです」

[メイン] "プランナー" : 「レネゲイドと、そして"家族"という概念
 これらの間には、関連性など一見ではつかないものですが
 しかしこうして現に、結果として表れているというのは本当に……」

[メイン] "プランナー" : 「ふふ、興味深いものです」
いつの間に、ブレイズの背後に立ち
小さな、白い指を、ブレイズの健康的な色をする背中の上に置く。

[メイン] ブレイズ : 「ひゃわっ!?」

[メイン] ブレイズ : 「ちょっ、こら!急にそういうことしないの!」

[メイン] "プランナー" : 「ふふふっ」
悪戯な笑顔を見せる。

[メイン] ブレイズ : いきなりだったので、まるで猫が飛び上がるかのように。
ピョンと跳ねてしまいながらも。

[メイン] ブレイズ : 「それにしても、なに?そんなに家族を知ってみたいの?
 そんなことしなくても、ほら」

[メイン] ブレイズ : ぎゅ!と、プランナーを抱きしめる。
仕返しの様に悪戯っぽく笑い。

[メイン] "プランナー" : 「…………!!」

[メイン] ブレイズ : 「私たちは”ベストコンビ”じゃない!」

[メイン] "プランナー" : 吃驚したのか、目を丸くしながら。

[メイン] "プランナー" : 「……………ふふ、ふふふ……」

[メイン] "プランナー" : 「私にこのような真似をする方は、ゼノスにも、FHにも
 そして、UGNにも……世界中どこを探しても」

[メイン] "プランナー" : 「あなたしかいませんよ?」

[メイン] "プランナー" : 小首を傾げながら、ブレイズの奥にある熱を感じ。

[メイン] "プランナー" : 「ますます、興味が湧いてきてしまうというものですよ
 ─────強引に持ち帰ってしまっても、良いかもしれませんね?
 裏世界でひっそりと生きる、秘密結社らしく」

[メイン] ブレイズ : 「へっ……!?」

[メイン] ブレイズ : 「そ、それは断ったじゃん!……全く、あなたってば諦めが悪い人なんだから」

[メイン] ブレイズ : とはいえ、それほど求められているというのも、悪い気分でもなく。
薄らと頬を赤くして書きながらも。

[メイン] "プランナー" : くすくすと笑いながら。

[メイン] "プランナー" : 「元FHですから、"欲望"は今も、それなりにあるんですよ?」
目を細め、妖艶な笑みを浮かべながら。

[メイン] "プランナー" : 「─────それで、ブレイズさん、あなたの次の"プラン"はなんでしょうか?」

[メイン] "プランナー" : 「是非とも、お聞かせ願いたいものですが」

[メイン] ブレイズ : 「そんなもの、決まってるじゃない」

[メイン] ブレイズ : 「ぜ~~んぶ終わって、まだおやすみするには早い」

[メイン] ブレイズ : 「なら────遊びましょう!」

[メイン] ブレイズ : 「UGNも、FHも、ゼノスも……
 今ここにいるのは、二人の”ベストコンビ”なんだからね!」

[メイン] ブレイズ : そういって────前と同じように。
プランナーの手を引っ張り、海へと連れて行こうとする。

[メイン] "プランナー" : 「………………!!」

[メイン] "プランナー" : ブレイズの力強い腕に引っ張られながら、少女は海辺へと身を連れ。

[メイン] "プランナー" : 「……ふふ、あなたらしい答えですね
 なるほど……遊び、ですか……そうですね」

[メイン] "プランナー" : 「たまには、そういう日があっても、良いかもしれませんね」

[メイン] "プランナー" : 「─────それにしても、ブレイズさん」

[メイン] "プランナー" : ぱしゃり、ぱしゃりと、小さな足を浅瀬に沈めながら。

[メイン] "プランナー" : じぃっと、吸い込まれてしまいそうな紫色の瞳をブレイズへ向けながら。

[メイン] "プランナー" : 「海遊びって」

[メイン] "プランナー" : 「どういうことするのでしょうか?」

[メイン] ブレイズ : その言葉に、ぽかん、とした顔をした後。

[メイン] ブレイズ : 「…………………ぷっ!」

[メイン] ブレイズ : 「ふっ、あははははは!!!」

[メイン] ブレイズ : 夜空の下、大笑いがよく響く。

[メイン] "プランナー" : 「……………」
不服そうに、頬を少し膨らませている。

[メイン] ブレイズ : 「だってっ、プランナーとあろう人が、水遊びを知らないんだもの……!
 ふふっ、でも……意外と可愛い所、あるじゃん」

[メイン] ブレイズ : 膨らんだ頬をつっつきながら。

[メイン] ブレイズ : 「水遊びなんて、何か考えるほどのものじゃないもの」

[メイン] ブレイズ : そのまま、水を掬い上げて────ぱっしゃん。
目の前にいる、小さな子に投げかけようと。

[メイン] "プランナー" : 「ひゃわっ!?」

[メイン] "プランナー" : びっしゃりと水が顔にかかり、吃驚したのか、目を真ん丸にしながら。
ぽた、ぽた、と前髪から水滴が海へと落ち。

[メイン] "プランナー" : 「…………なるほど」

[メイン] "プランナー" : 「なるほど」

[メイン] "プランナー" : 「では─────久々に体でも、動かしましょうか」
にやりと笑いながら。

[メイン] ブレイズ : あはははは!と、その様子を見て大笑いをしていれば。

[メイン] "プランナー" : 少女の背後に、水の塊が浮いており。

[メイン] ブレイズ : 「────へっ?」

[メイン] ブレイズ : 「ちょっ、プランナー、プランナーさん!?
 エフェクトまで使うのは聞いてないっていうか!!」

[メイン] "プランナー" : くいっ、と指をブレイズへと向けると、大量の塩水の塊が飛ぶ。

[メイン] "プランナー" : 「ふふ」

[メイン] "プランナー" : 「遊びましょう?」
にっこり。

[メイン] ブレイズ : バッシャーーーーンッ!!と、水の塊がブレイズを直撃。

[メイン] ブレイズ : 水がしたたるいい女になってしまった。
それもしおっからい水。

[メイン] ブレイズ : 「……っ、いいじゃない」

[メイン] "プランナー" : ─────すると、ブレイズの眼前には次々に、塩水の塊が浮く。
まるでそれは、プランナーを囲む要塞が如く。

[メイン] "プランナー" : 「チャレンジャーは、あなたですよ?ブレイズさん」
微笑みながら、手招きするように、掌を向け。

[メイン] "プランナー" : 「どんな障害をも乗り越えてきたブレイズさんのお手並み」

[メイン] "プランナー" : 「拝見しましょうか」

[メイン] ブレイズ : ボウッ!!と、ブレイズの体が熱されていく。
冷えていた海水は、ジュクジュクと沸騰していき。やがて、蒸発していく。

[メイン] ブレイズ : 「上等ッ!!あなたがいつまで笑っていられるか、見ものねっ!!」

[メイン] ブレイズ : にやり、と笑い。
そして熱されたブレイズは彼女へと突っ込んでいく。

[メイン] ブレイズ : ばしゃり、ばしゃりと音が響く。その音はまるで、水遊びのようで。

[メイン] ブレイズ : 誰でもない、二人の友人たちの夜は更けていく。
ただ、遊ぶために────。

[メイン] ブレイズ :  

[メイン] ブレイズ :  

[メイン] ブレイズ :  

[メイン] 茨木童子 : 茨木童子ED『鬼と人』

[メイン] 茨木童子 :  

[メイン] 茨木童子 : 勝利の宴の中、再び童子は眠りに落ちる

[メイン] 茨木童子 : (…近頃、やけに眠い)

[メイン] 茨木童子 : (酒呑と別れて以来……殆ど眠れていなかったからな。 振り戻しとでも呼ぶべきか)

[メイン] 茨木童子 : …奇妙な物だ
鬼として生まれ、生きてきた筈の吾が人とある事で安らぐとは

[メイン] 茨木童子 : こんなにも安らぐのは
酒呑と出会う前よりも。ナルト達と出会う後よりも、この二つきり

[メイン] 茨木童子 : (……吾は母により鬼として育てられ、鬼として生きてきた)

[メイン] 茨木童子 : その為に支払った物は軽い物ばかりではない。
吾にとっても吾以外の…誰かにとっても

[メイン] 茨木童子 : 鬼として生きるならば、それに振り返る事は許されなかった。
だが、もしも……

[メイン] 茨木童子 : (…いつか、この心のまま。”人“を選んだのなら、その時は)

[メイン] 茨木童子 : 償いの時は来るだろう
犠牲とは、その道を歩み切らねばカケラの報いも無いのだから

[メイン] 茨木童子 : (……だから)

[メイン] 茨木童子 : (今は眠ろう。いつかの日の為に)

[メイン] 茨木童子 : (一つでも多くの温かな想いを忘れぬ様に)

[メイン] 茨木童子 : こうして、童子の意識は途絶える。
そして再び目覚めるのだろう

[メイン] 茨木童子 : その繰り返しの彼方に、何があるかを童子は知らない

[メイン] 茨木童子 : だが、確かであれと願うとするならば…

[メイン] 茨木童子 :  

[メイン] 茨木童子 : せめて、皆の傍にて 最期を迎える事を祈ろう

[メイン] 茨木童子 :  

[メイン] 北上 : ending『デート!』(登場:任意)

[メイン] 北上 :

[メイン] 北上 :

[メイン] 北上 : 「やっほー、お待たせー」

[メイン] 北上 : 待ち合わせ場所に小走りにやってくる
今日はスカルフェイスとデートの約束をしていた日

[メイン] スカルフェイス : 北上が顔を向ける先に立つ、白髪と長身の青年。
いつもの、へらへらとした顔をしている……かと思いきや。

[メイン] スカルフェイス : ゲッソリと、頬がこけていた。

[メイン] 北上 : オシャレ…は出来るような恰好じゃないので、いつも通りの北上がやってきたのだが…

[メイン] スカルフェイス : 「あ、あはは……やぁ、僕も今来たとこだよぉー」

[メイン] 北上 : 「……あれ?どうしたの?
 随分元気ないじゃん」

[メイン] スカルフェイス : キリリとした眉をなんとか動かしながら、手を振る。

[メイン] スカルフェイス : 「いやーーーだって北上ちゃーん
 あの後ね?僕ね?本部に帰ったわけなのね?」

[メイン] 北上 : 「あーー……もしかして、たっぷり怒られたとか…」

[メイン] スカルフェイス : 肩を竦ませながら、肯定。

[メイン] スカルフェイス : 「めっちゃ"お母さん"に叱られたし……お小遣いもカット!
 それどころか、行動制限も喰らっちゃう始末!」

[メイン] スカルフェイス : 「でも北上ちゃんとのデートだけはしたかったからねー」

[メイン] スカルフェイス : ニヤリと笑いながら、口元に人差し指を立てながら。
しー。というポーズを取り、悪戯な表情に。

[メイン] 北上 : 「あはは…ごめんねー、迷惑かけちゃって…」

[メイン] スカルフェイス : 「いやいや、いいんだよ、あっはっはっは!」
前髪を後ろへ掻き分けながら。

[メイン] スカルフェイス : 「君のように、面白い子と会えただけでも
 僕にとってはね、プラスなんだよ、プラス」

[メイン] 北上 : 「そう言ってもらえると嬉しいねぇ」

[メイン] スカルフェイス : 「まぁ僕、なんでも薙ぎ払えちゃうくらいの力は持ってるけど
 その割にはマネジメント能力持ってないよねーって
 "仲間"に煽られるくらいでさー、ほんと腹立たしいよねー!」

[メイン] スカルフェイス : 「しかーし!北上ちゃんはというと
 純粋な力と、そして支部を束ねるマネジメント能力!
 その両方を持ってるっていうね!」

[メイン] スカルフェイス : 「ズバリ、その秘訣は何かな~~~?」

[メイン] スカルフェイス : マイクを持っている(実際には持ってない)ように手を握り
北上の口元へと、それを運び。

[メイン] 北上 : 「いやはや…そこまで言われると照れちゃうなぁ…」
頭を掻きながら、しばし首を捻り

[メイン] 北上 : 「秘訣…秘訣かぁー……やっぱり、自分に出来ないことは仲間に頼りまくることかな」

[メイン] スカルフェイス : 「えぇぇっ!?」
目を開きながら。

[メイン] スカルフェイス : 「タヨリマクル?……あ、もしかして専門用語だね!」
指パッチンをしながら。

[メイン] 北上 : 「そう、業界では丸投げとも言うねぇー」

[メイン] スカルフェイス : 「マ・ル・ナ・ゲ」

[メイン] スカルフェイス : スカルフェイスに衝撃が走った!

[メイン] スカルフェイス : というのも、スカルフェイスが所属する支部というのは
完全なる実力主義であり、いかなる問題であっても
いち個人の力でどうにか解決することが美学であるとされており。

[メイン] スカルフェイス : スカルフェイスもまた、パワーを必要とする問題以外も
きちんと自分一人で挑み続けて来た過去がある。
(当然全部失敗しまくっている。)

[メイン] スカルフェイス : だからこそ、北上の抱く考えが理解し切れず。

[メイン] スカルフェイス : 「………これが、ジャパニーズ……"和"?」

[メイン] 北上 : 「違うんじゃないかな」

[メイン] スカルフェイス : 「なん……だと……!?」

[メイン] スカルフェイス : あまりの衝撃の連発に、前髪が少し崩れてしまいながら。

[メイン] 北上 : 「ほら、自分ができないことをずっとやって失敗しててもしょうがないじゃん。
 別に挑み続けることは悪いことじゃないけど、使えるものは全部使わないとねぇ」

[メイン] スカルフェイス : 「…………!!!」

[メイン] スカルフェイス : 「な、なるほど……使えるものは、全部使う………」

[メイン] スカルフェイス : 「それは……いいことを聞いたねぇ!ありがとう北上ちゃん!
 これで僕も、一歩成長したね!あっはっは!
 まだまだ僕は、最強のさらなる高みへ進んでいるってわけだ!」

[メイン] スカルフェイス : 陽気に、ガハハ!と笑いながら。
あっ、そうだ!と指パッチンをし、何か思い出したような顔をしながら。

[メイン] スカルフェイス : 「なら、早速使えるものを使っちゃおっか!」

[メイン] 北上 : 「わかってくれたようで何よりだよ」
うんうんと頷いていたが

[メイン] 北上 : 「ん?何するの?」

[メイン] スカルフェイス : 「えーとね」

[メイン] スカルフェイス : するとスカルフェイスは、北上の背後にある壁へ……。

[メイン] スカルフェイス : ドンっ!(少し亀裂が生じる)

[メイン] スカルフェイス : いわゆる、ジャパニーズ壁ドン。

[メイン] スカルフェイス : 「確かこんなことをやっていたような……えーとあとはね」

[メイン] スカルフェイス : スカルフェイスの、割とナイスガイな顔が、北上の眼前に現れながら。

[メイン] 北上 : 「お…おおぉ……!?」

[メイン] スカルフェイス : 「確か、何か褒めてあげるといいよって書いてあったよな、んー」

[メイン] 北上 : 「ス、スカルフェイスさん……?」

[メイン] スカルフェイス : じぃーーーーーー。とスカルフェイスの真っ黒な瞳が北上へと向けられ。

[メイン] 北上 : 頬を少し朱に染めながら、その瞳を見つめ返す

[メイン] スカルフェイス : 「あ」

[メイン] スカルフェイス : 「初めて会った時より、少し髪質が綺麗!?」

[メイン] スカルフェイス : 「ていうか、少し髪切ったでしょ!!どう?当たってる!?」

[メイン] スカルフェイス : ナルトよりもいい年をした大人だというのに
何か大発見でもしたような少年のようにはしゃぎ。

[メイン] 北上 : 「え、あ…正解だよ~。よくわかったねぇ」

[メイン] スカルフェイス : 「っしゃ!!!!」
ガッツポーズ!

[メイン] 北上 : ドギマギしつつそう答える
なんせMBなものだから、オシャレなど髪を整えたりというのがメインになりがちで

[メイン] スカルフェイス : 「ていうか実際北上ちゃんのその髪型、中々可愛いよねー」
さらっとそう言いながら。

[メイン] 北上 : 「そう? ……そう言ってもらえると嬉しいねぇ」

[メイン] 北上 : 「………あはは、本当にただのデートみたいだ」
しばらく、その言葉を噛みしめていたが
不意に笑いを溢して

[メイン] スカルフェイス : ふっ、と同じく笑みを溢しながら。何故か満足げに。達成感に満ちた顔で。

[メイン] 北上 : 「オーヴァードで、マイクロビキニで、そんなあたしたちでも……こんな風になるんだね」

[メイン] 北上 : それは、何気ない日常の一風景
異常の中の異常、MBオーヴァードでさえもそれを享受できるというのは、かけがえのない幸せなのだろう

[メイン] スカルフェイス : 「言われてみれば、確かにね~!
 僕はもうそれが普通だったから特に気にしてなかったけど
 でも改めて考えれば、確かにそうだ」

[メイン] スカルフェイス : 「ほら、あそこで公の場なのにチュッチュしてるカップルとか
 あれとか、非オーヴァードっしょ?
 それで、僕らは化物だし、それにマイクロビキニと来た!」

[メイン] スカルフェイス : 北上に、ほらほら!と声をかけながら
めっちゃイチャついてるカップルを指差す。

[メイン] 北上 : 「お、おお……こんなところで熱いねぇー…」

[メイン] スカルフェイス : 「僕らもする?」

[メイン] スカルフェイス : 平然とした顔で、さらっと言う。
チルドレン上がりのエージェントは、大概こんなものだ。

[メイン] スカルフェイス : チルドレンは、その性質上、レネゲイドの制御に関しては未熟であり
表社会に出すには、加害性の問題があり、閉鎖された空間で
育てられることになる。場合によっては、実の親とも離れ離れとなる。

[メイン] 北上 : 「さすがにそれは、もう少し進んでから…かな。
 こういうのにも順序っていうのがあるんだよ。昔からの慣わしでね」

[メイン] スカルフェイス : 故に、一般人とは違った価値観や倫理観を抱くような子ども達が生まれ
それらが大人になり、成熟した場合どうなってしまうかというと。
表社会に触れられれば、ある程度は強制されるものなのだろうが。

[メイン] スカルフェイス : スカルフェイスは、UGN本部でのみ活動を行なっている。

[メイン] スカルフェイス : よって、考えの矯正など行われたことがない。

[メイン] スカルフェイス : 「はいはいはい、僕も聞いたことがあるよそれー!
 奥ゆかしさの文化ね!はいはいはい、また勉強になったねぇー」
へらへらと笑いながら、どこか楽しそうに。

[メイン] スカルフェイス : 「あ、そうだ!早速だけど、これがデートプランね!」

[メイン] スカルフェイス : ずい!と体を寄せ、北上に見やすいように
手に持つ、手書きのメモを見せる。

[メイン] 北上 : 「お、どれどれ…」
そのメモを覗き込むと

[メイン] スカルフェイス : ① 日本に来たらやっぱラーメンっしょ!
② 多分熱くなるから、北極に瞬間移動、ペンギンとか見る?僕は興味ないけど
③ 寒くなり過ぎたら日本に戻って、バッセン!体を動かすのが一番!
④ 汗かいて喉も乾くよねー!ってことで、南極に行って新鮮な水を飲む!
⑤ もっかい日本に戻ったら、多分夜になってるから、バーとか?安いとこ

[メイン] スカルフェイス : 0点どころか、マイナスに行きそうなプランであった。

[メイン] 北上 : 「………………うぉ…すごいなこりゃ…」

[メイン] スカルフェイス : どうよ!と期待を秘めた表情を向ける。

[メイン] 北上 : 流石の北上もそのメモには驚きを隠せずに

[メイン] 北上 : 「うーん…悪くはないけど…
 せっかくのデートなんだしさ、”力”は使わずに日常を楽しむっていうのもいいんじゃない?」

[メイン] スカルフェイス : 「力を、使わずに………?」

[メイン] スカルフェイス : 「………………」

[メイン] スカルフェイス : 「なるほど????」

[メイン] スカルフェイス : 目をぱちぱちとさせながら。

[メイン] 北上 : 「ほら、日常っていうのはさ。やっぱり平和が一番なんだよ、きっとね」

[メイン] 北上 : 「だから…強すぎる力は”使わない”ことも、あたしたちの守るべきものを知るのにはいいと思うんだよね」

[メイン] 北上 : 「守る対象のこと、わかってた方が色々といいでしょ?」

[メイン] スカルフェイス : ふむふむふむ、と興味深そうに、顎に手をやりながら頷き。

[メイン] スカルフェイス : 「そういう考えは、僕のところには無かったね……
 ─────だからこそ」

[メイン] スカルフェイス : 「面白いねぇ!さすがは、北上ちゃんだ」
ニヤリと。

[メイン] 北上 : 「そうかなぁー?」
相槌を打ちつつ、スカルフェイスがいずれ心からこの考えをわかってくれることを願う

[メイン] スカルフェイス : 「じゃ、わかったよ!今日は"力"を使わないってことでぇ」

[メイン] スカルフェイス : 「ラーメンに行こっか!」
北上の肩をグイッ!と掴みながら、強引に進んでいく。

[メイン] 北上 : スカルフェイスの出自を考えれば、彼の思考に歪なところがあるのは仕方のないことだ。むしろ、そうなるように育てられたという面すらあるのだから
だけど、それは哀しいことだと…勝手ながら北上は思う

[メイン] 北上 : 「いきなり…!? まあいいけどさ」
小腹も空いてきてはいるし、とスカルフェイスに連れられて行く

[メイン] 北上 : だから、スカルフェイスには色々なことを教えてあげたかった
家族のこと、絆のこと、守るべき平和な日常のこと

[メイン] 北上 : 彼は優しい人だから、いずれ必ずわかる日が来る
その時は、きっと今よりも強い人になれるはずだ

[メイン] 北上 : ならば、それを見届けてあげたい
もうスカルフェイスも、自分にとっては守るべき大事なものなのだから

[メイン] 北上 : ”平和”な国を守るために願われ生まれた護国艦は、そんなところで思考を一度止める

[メイン] 北上 : だって今はデートの最中、楽しまなくちゃ損なのだから!

[メイン] 北上 : 「美味しいラーメンなんだろうねぇ~?」
軽口を叩き合いつつ、二人は街中に消えていく

[メイン] 北上 : 異常な2人の日常は、ほんの僅かかもしれないけれど
でも今は、一時の安息を━━━━━

[メイン] 北上 :  

[メイン] 北上 :